小池都知事が記者会見9月11日(全文2完)家庭内での感染対策しっかりと
都民ファの罰則付き条例案をどう思うか
東京新聞:東京新聞の松尾と申します。お願いします。コロナ対策の条例の改正に関連してお聞きします。昨日、都知事のほうで条例の改正案をお示しになったと思いますが、その1日前に都議会の都民ファーストの会の皆さんが罰則付きの条例案を公表されました。知事は都民ファーストの会の特別顧問というお立場にあると思いますが、この罰則付きの条例案について、あるいはここ最近の都民ファーストの会の皆さんの動きについて、どのように感想をお持ちかお聞かせください。 小池:やはり現場に近い都議会の皆さんは、いろいろな思いがあるというふうに思います。そしてまた、今回の都の改正案でございますけれども、都としての責任を盛り込んだわけでございます。また、都とすれば法の範囲内で定めるものということでございまして、今回、都民ファーストさんが出される予定と聞いております、罰則付きということにつきましては、法を超えるものになるのかどうか、この辺りがポイントになってくるかと思いますが、それはやはり住民、都民の皆さんに近いところで、そしてまた、いろんな医療関係者等々、いろんな方々と接しておられる中で、また都民ファースト、弁護士さんが2人おられます。そういった意味で条例を描いていくということでも、非常に熱心に取り組んでおられるということであります。 そういったことから、どうやってこの感染、そしてまたコロナ対策を進めていくのか、それを真摯に捉えて活動されているということかと、このように思います。いずれにしましてもこの条例を作ることによって、責任の明確化であるとか、それからコロナ対策がより実効性を持てるようにするとか、それらを前に進めるためにどうしたらいいか、これについてまずはパブコメをいただいておりますので、都民の皆さんのお考えを聞かせていただければと、このように考えております。
家庭内感染への警戒感、危機感は
朝日新聞:朝日新聞の長野です。よろしくお願いします。新型コロナの家庭内感染について先ほど言及がありましたけれども、あらためて弊社としてもきちんと注意喚起をする記事を書きたいと思うんですけれども、2カ月前は割合が6%とかだったのが、今は4割近いという状況だと思います。その辺、知事としてあらためて警戒感であったり危機感であったり、そういった認識のところをもう少しお聞かせいただけないでしょうか。 小池:これまでも検査件数を増やすのにどうすればいいのか、そしてまた、例えば夜の街関連で、そして積極的に検査を受けていただいた結果、夜の街の中での陽性者が多数発生をしたということ。そしてまた、さらに検査を増やしていき、濃厚接触者の皆さんに検査を受けていただいて、陰性、陽性を判断してきたという、ずっとこの流れの中において、だんだんその対策が取られてきたことかと思います。 そしてこの間、それぞれご家庭において一緒にお暮らしになっている中で、家庭内に持ち込まれてしまったものが子供さんにうつったり、そしてまた外で活動してきた家族の方々の中からまたそれが家族にうつったりということで、今はだんだんそちらの数が多くなってきた。 逆に言えばいろいろ対策が打たれてきた部分が多いのかと思います。それが現在、家庭のほうに集約されてしまっているのかと。よって皆さんは対策を講じておられる方は本当にありとあらゆる対策を打っておられる方がいて、そしてご家庭内でも非常に気を使っておられる。一方でまだ家庭の中だから大丈夫という思いがある方々に、先ほどの動画のような形で注意を喚起するというようなことが次の家庭内への対策につながってくるかと思います。 新しい日常ということで、いろいろとこれまでとは違う生活の仕方についてお伝えしてまいりました。1つ1つ細かいことですけれども、タオルを別にするとか、それから日用品でも1人1人別にするとか、家の中ではもう家族なんだからということで、これまで考えられてきたような行動を少し見直していただくことによって、家庭内での感染も防ぐことになるのではないかと思っております。 半年以上、コロナによって非常に皆さんも困惑し不安に思い、そして中には実際に陽性になった方々、いろいろ社会全体が大きく混乱もし、変わってきたわけでありますけれども、ぜひ家庭内ということが今、かなり集中しておりますので、今度はこの家庭内での対策をしっかりと、皆さんと意識を合わせながら進めていくことがポイントになってくるかと思いますので、ご協力のほどよろしくお願いいたします。