「おい小池ー!」「乙武!」……選挙活動を妨害か “つばさの党”強制捜査、代表は「弾圧だ」 小池知事「ここ日本ですよね?」
日テレNEWS NNN
電話ボックスの上から大音量で叫び、選挙カーのそばで太鼓をたたくなど、衆議院東京15区の補欠選挙での行為が問題になった「つばさの党」。警視庁は13日、公職選挙法違反の疑いで強制捜査に乗り出しました。問題行為の実態や、関係者の反応を探りました。 【画像】黒川代表「表現の自由の中で…」、「つばさの党」に家宅捜索 衆院補選で“選挙妨害”か
■ライバル陣営の目の前…耳を塞ぐ人も
「おい小池ー! おい都知事!」 電話ボックスに登り、何かを話しているのは政治団体「つばさの党」の黒川敦彦代表です。撮影されたのは4月16日。衆議院東京15区補欠選挙の、演説の最中でした。 演説をしていたのは、ライバル陣営の演説の目の前です。「乙武! 乙武!」。あまりの大音量に、どちらの演説で、何を言っているのかも聞き取ることができません。クラクションまで鳴らし始め、耳を塞ぐ人もいました。 電話ボックスの上には、補欠選挙に出馬していた根本良輔氏の姿もありました。
■異常な光景…江東区民の受け止めは
警視庁は選挙期間中に、こうした行為が公職選挙法の「自由妨害罪」にあたるとして、黒川代表らに警告を出していました。 自分たちの住む選挙区で行われた異常な光景に、江東区民からは「品性にかけるというかね、ああいう人もいるんだなと、ちょっと悲しい感じ」「びっくりだし、残念だったし、すごくいやな気分」という声が聞かれました。
■「ヘイヘイヘイ」のかけ声で演説へ
「つばさの党」は別の日、「日本保守党をぶっつぶしてやる」「ヘイヘイヘイヘーイ」「日本保守党暴力ふるう、ヘイヘイヘイ」といったかけ声とともに、選挙カーを走らせて演説に繰り出しました。 立憲民主党の蓮舫議員の応援演説を見かけると、突然選挙カーを追いかけ始めました。車を止めると「ヘイヘイヘイヘーイ、立憲偽善者ヘイヘイヘイ、立憲偽善者ヘイヘイヘイ」と、挑発するような行動を繰り返しました。 根本氏は選挙カーに近寄って窓をノックし、「おい答えろよ。公務員のために消費税上げるんだよな」「おい答えろよ。おまえ議員だろ」と迫りました。 この場所は警察署の目の前。警察官が駆け寄ると、黒川代表は「おまえ選挙妨害だぞ! 今やってること、おい!」と言い放ちました。警察官から注意を受けますが、その後も「維新から江東区守るぜ根本良輔! ヘイヘイヘイヘイ」と選挙カーを走らせました。