トランプ氏、国連大使に下院共和党幹部ステファニク氏を起用
Katharine Jackson [ワシントン 11日 ロイター] - トランプ次期米大統領は11日、来年1月に発足する新政権の国連大使に共和党の親トランプ派エリス・ステファニク下院議員(40)を起用すると発表した。副大統領候補にも取り沙汰された同氏を「強くタフで聡明な米国第一の戦士」と称えた。 ステファニク氏は2021年に、選挙不正の主張を続けるトランプ氏を批判して下院共和党ナンバー3の党会議議長を解任されたリズ・チェイニー氏の後任に就いた。 国連大使の指名を受け入れるとXで表明し、反ユダヤ主義の急増や現政権下の「国家安全保障の著しい弱体化、同盟国、敵対国の双方から見た地位の低下を踏まえると、今後の課題の大きさは計り知れない」と投稿した。 就任初日から「世界の舞台でトランプ大統領が掲げる米国第一の力による平和のリーダーシップ回復を推進する」考えを示した。 ハーバード大卒のステファニク氏は14年の下院選で当時女性として最年少の30歳で初当選。19年にトランプ氏の第1回目の弾劾裁判で同氏を強力に擁護したことから注目を集めるようになった。 国連大使の指名人事は上院の承認が必要。共和党が上院の多数派を奪還したため、承認する見込み。 国連は2期目のトランプ政権について、分担金の拠出を減額し、世界保健機関(WHO)や気候変動対策の枠組みであるパリ協定などから脱退する可能性を懸念している。