和田秀樹 旧暦9月13日は<十三夜>。「十五夜と十三夜、どちらかの月を見ないのは縁起が悪い」とまで言われた時代もあって…
「『日々、ためす、楽しむ』。これこそが、若々しさの秘訣です」そう語るのは、著者累計1000万部を超えるベストセラー作家であり、長年高齢者医療の現場に携わる精神科医・和田秀樹先生。そんな和田先生の著書『60歳からはわたしらしく若返る: 一生、元気に美しく年を重ねられる365のヒント』から一部引用・再編集し、「脳・心・体に自信を持ち続けるために取り入れたいこと」を、当連載にてご提案します。今回のテーマは「十三夜の月を眺める」です。 【書影】専門医がすすめる、脳と心と体に効く暮らし方。和田秀樹『60歳からはわたしらしく若返る:一生、元気に美しく年を重ねられる365のヒント』 * * * * * * * ◆十三夜の月を眺める 旧暦の9月13日は「十三夜(じゅうさんや)」と呼ばれ、「十五夜」の名月と並ぶ、お月見の日です。 現代の暦でいうと、年によって変わりますが、10~11月に十三夜がやってきます。 十五夜は、台風や秋の長雨の季節にあたるため、曇って見えないことがありますが、十三夜はほぼ晴れることから「十三夜に曇りなし」という言葉もあるほど。 月見日和になることが多いので、十三夜の日をチェックして、月を眺めてみましょう。
◆片見月 十三夜の月は、ほんの少し欠けた栗のような形。 昔の人は、その少しだけ欠けた月を、「美しい」「風情がある」と言って愛でたのです。 また、十五夜と十三夜、どちらかの月を見ないのは「片見月(かたみづき)」と言って、縁起が悪いとさえ言っていたほど、昔の人は月を見ることが楽しみだったようです。 今も昔も身近な楽しみは、心身を健やかにするためにも大切なことだったのかもしれません。 ※本稿は、『60歳からはわたしらしく若返る:一生、元気に美しく年を重ねられる365のヒント』(日本文芸社)の一部を再編集したものです。
和田秀樹
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