無敗継続か、初勝利か。2週連続の開催は千葉頂上決戦! 流通経済大柏高校×市立船橋高校マッチプレビュー【高円宮杯プレミアリーグEAST第9節】
それから1週間で早くも実現したリターンマッチ。ホームゲームを戦う流通経済大柏は、センターバックを務める闘将・奈須琉世に注目したい。昨シーズンのスタートは千葉県1部リーグに主戦場を置くCチーム。地道な練習で実力を伸ばし、カテゴリーを着々と上げ続け、シーズン途中からプレミアの試合でもスタメンを勝ち獲った。
ポジションもフォワードやサイドバックなどいろいろなチャレンジを繰り返した中で、今季はセンターバック起用が続いているが、本人はもちろん守備面にフォーカスしつつ、自身のゴールへの意欲も十分。攻守に力強さを発揮するキャプテンが、千葉ファイナルのリベンジを虎視眈々と狙っている。
もう1人のキーマンは、奈須とセンターバックコンビを組む富樫龍暉だ。こちらも昨シーズンはサイドバックやサイドハーフでの出場も多く、ある試合では左サイドハーフでスタメン出場しながら、前半の途中で右サイドバックへスライドしたことも。この人の存在がチームの戦い方の幅を広げていることに疑いの余地はない。
今年1月にはU-17日本高校選抜合宿にも招集され、レベルの高い環境で実力を磨いた。先週末の決勝ではヘディングで同点ゴールをゲット。昨シーズンのプレミアでも市立船橋相手に得点をマークしているだけに、相性の良さも追い風にしたいところ。リーグ最少失点を誇る流通経済大柏。そのディフェンス陣を司る奈須と富樫のハイパフォーマンスは、首位キープと無敗継続にとって必要不可欠だ。
市立船橋では左利きのストライカー、伊丹俊元を推す。プレミアでスタメンに指名されたのは開幕戦と第8節の昌平高校戦のみ。今季のリーグ戦ではここまで3試合に出場してノーゴールと、チームに歩調を合わせるかのように、なかなか結果を出し切れていなかった。
ところが、一転してインターハイ予選では主役級の活躍を披露。延長を戦った準決勝で貴重な逆転ゴールを叩き出し、勝利の主役をさらうと、決勝でも1ゴール1アシストと大暴れ。プレミアで苦しみ続けた市立船橋の千葉制覇を、自らの躍動で引き寄せた伊丹が、今度はプレミア初白星を目指すチームの中で、自身の初ゴールにも意欲を燃やす。
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