【京都金杯】サクラトゥジュール鮮やか差し切り 明け8歳、去勢明け、トップハンデ克服し重賞2勝目
レイチェル・キング(34)=英国出身、豪州拠点=騎乗で6番人気のサクラトゥジュールが、直線で馬群を割って末脚を伸ばし鮮やかに差し切り。昨年の東京新聞杯と同じタッグで重賞2勝目を挙げた。2着に4番人気ウォーターリヒト、3着に2番人気ロジリオンが入った。 ◇ 〝キング旋風〟再び─。来日初日にいきなり日本のファンにアピールだ。サクラトゥジュールを見事にリードしたキング騎手が胸を張った。 「強い力を見せてくれて、また一緒に重賞を勝ててうれしいです。去年(東京新聞杯)と同じようなプランでリラックスさせて運んで、最後に勝負強い脚を見せてくれました」 道中は後方で運び、直線はインを選択した。馬群をさばいて前が開くともうひと伸び。去勢手術明けでトップハンデ58キロもなんのその。2着ウォーターリヒトの追い上げもしのぎ、先頭でゴールを駆け抜け初笑いだ。 鞍上は初めて短期免許を取得した昨年に重賞2勝を含む16勝をマーク。ファンにその技術を強く印象付けた。今年は初日に重賞Vで再び大暴れの予感だ。 馬主の(株)さくらコマースの全尚烈会長は「8歳馬ですが、堀先生が『長く使えるように』ということで去勢をして幸先のいいスタートを切ることができました。東京新聞杯(2月9日、東京、GⅢ、芝1600メートル)連覇を狙っています」と笑顔。レース史上初となる8歳馬Vで最高のスタートを切った。(山口大輝) ■サクラトゥジュール 父ネオユニヴァース、母サクラレーヌ、母の父シンボリクリスエス。青鹿毛の騸8歳。美浦・堀宣行厩舎所属。北海道新ひだか町・谷岡牧場の生産馬。馬主は㈱さくらコマース。戦績26戦7勝。獲得賞金2億951万6000円。重賞は2024年GⅢ東京新聞杯に次いで2勝目。京都金杯はレイチェル・キング騎手、堀宣行調教師ともに初勝利。馬名は「冠名+いつも(仏)。母母名より連想」。