男子サッカー決勝でスペインが5-3でフランスとの死闘を制し32年ぶりの優勝【パリ五輪】
「パリ2024オリンピック競技大会(パリ五輪)」の男子サッカーの決勝が8月9日(現地時間)に行われ、スペインが5-3でフランスを下し、金メダルを獲得した。 フランスは1992年のバルセロナ五輪以来、32年ぶりの優勝だった。 スペインは準々決勝で日本、準決勝でモロッコを破り、フランスは準々決勝でアルゼンチン、準決勝でエジプトを破り、それぞれ決勝に進出した。 前半開始早々からフランスはスペインのセルヒオ・ゴメス、フェルミン・ロペスを厳しくマーク。激しい立ち上がりとなる。 前半11分にはフランスがスローインからミカエル・オリズがクロスを入れると、こぼれ球をエンゾ・ミヨがシュート。ブレ気味のボールをGKアルナウ・テナスがはじいてしまいゴールとなり、フランスが先制する。 スペインも前半18分、右サイドからペナルティーエリア内にパスが入るとフリーで受けたフェルミン・ロペスが左隅にゴールを決め、1-1の同点に。
これで勢いがついたスペイン。前半25分には左サイド深くからのクロスをアベル・ルイスがシュート。これはGKギヨーム・レステスがセーブも、こぼれ球をフェルミン・ロペスが2点目のゴールで一気に逆転。 スペインは前半28分にはフアン・ミランダが倒されてペナルティーエリア手前の左でFKを得る。これをアレクス・バエナが直接決めて、スペインが3-1と突き放す。キーパーが一歩も動けない見事なシュート。 スペインはその後も主導権を握る。いいところに顔を出すフェルミン・ロペス。苦しい展開となったフランスもアディショナルタイムの7分はボールをキープし攻め込む場面もあったが、GKテナスのファインセーブなどがあり得点には至らず。前半は3-1でスペインがリードしたまま終了。
後半、フランスが徐々に盛り返していくがスペインは球際での寄せが強く、ゴールは許さない。 しかし後半22分、フランスは途中出場のマヌ・アクリュシュのスルーパスにジャンフィリップ・マテタが反応。DFエリク・ガルシアが体を寄せ、シュートはGKテナスがセーブ。 後半25分のフランスの左CKはゴール前、混戦となるがスペインのDFがクリア。 時間が経過し、徐々に焦りが見え始めるフランス。球際で変わらず厳しい寄せのスペイン。 後半27分、ゴール前中央からのフランスのコヌのシュートはGKテナスがスーパーセーブ。すぐに再開したフランスが怒涛の攻めも、スペインが守り切る。 後半32分、フランスがペナルティエリア手前の左でFKを獲得。オリズがゴール前に浮き球を放り込むがガルシアがクリア。 後半34分にはフランスがペナルティーエリア右で得たFKをオリズが蹴り込むとアクリュシュに当たりコースが変わり、ゴール。フランスが2-3と追い上げる。