箱根駅伝2024 スポーツ各社の注目シューズは?
「プーマ」
前回着用者:7人(4位)
注目モデル:“ファスト-アール ニトロ エリート 2”
「プーマ(PUMA)」は前回、東京国際大の丹所健選手ら7人が着用し、22年の着用者1人から大きく躍進した。同社は21年にランニングカテゴリーへの投資を強化し、窒素を注入した独自の高反発素材“ニトロ フォーム”を開発。翌年には駅伝向けの限定色の企画を始動した。
今年は駅伝に向けて4モデルの限定色を用意した。中でも注目は “ファストアール ニトロエリート 2(FAST-R NITRO ELITE 2)”。同モデルは、昨年発売した“ファストアール ニトロエリート”の進化版で、前作に比べて反発力が46%向上し、20%の軽量化を実現。さらに、カーボン製プレートがつま先まで突き出た独自構造により、自然と歩幅が広がるという。その結果、3時間ジャストのマラソンランナーは平均2分30秒、2時間30分のランナーで平均1分24秒のタイム短縮が可能とのことだ。「プーマ」は同モデルを中心に、15人のシェアを目指す。なおシューズ開発には、青山学院大初優勝と、学生駅伝初の三冠を経験した安藤悠哉氏が携わっている。
「ミズノ」
前回着用者:1人(5位)
注目モデル:“ウエーブ リベリオン プロ 2”
「ミズノ(MIZUNO)」といえば創価大の嶋津雄大選手だった。嶋津選手は2020年、「ナイキ」の厚底がレースを席巻する中、「ミズノ」の真っ白なプロトタイプを着用して10区区間賞を獲得。23年まで同モデルを履き続けた。
嶋津選手が卒業した今、同社はほかの選手にもアピールするため12月に“攻め”のシューズを発表した。“ウエーブ リベリオン プロ 2(WAVE REBELLION PRO 2)”だ。同モデルは“トップスピードを長く保つ”ことを追求し、陸上短距離用スパイクに着想したソール形状を採用。かかとをえぐり、中足部に厚みを持たせた形状が、前足部や中足部での接地を促し、かかとの落ち込みを最小限に抑える。ミッドソール内部には波形に成形したカーボンファイバー製のプレートを組み込み、衝撃吸収や反発力、安定感をもたらす。嶋津選手に次ぐ「ミズノ」着用者は現れるのか。