ジョコビッチ、1ヵ月ぶりの実戦に「いい方向へ進んでいる」。黄金期支えたフィットネスコーチも呼び戻す【テニス】
ジョコビッチ、1ヵ月ぶりの実戦「いいトレーニングブロックだった」
男子ツアー「BNLイタリア国際」(イタリア・ローマ/ATPマスターズ1000)に第1シードとして臨むノバク・ジョコビッチ(セルビア/世界ランク1位)が記者会見に登場。十分な休息とトレーニングを実施できたと述べ、「ローラン・ギャロスでピークを迎えられるようにいい方向へ進んでいる」と語った。 【動画】「BNLイタリア国際」に臨むジョコビッチとディミトロフの試合形式の練習 ATPマスターズ1000モンテカルロ大会の準決勝で敗れたジョコビッチは、その後マスターズの一つのマドリード大会を欠場。その理由にさまざまな憶測が飛んだが、「スケジュールに入っていなかった。計画ではここに来るはずだった」とだけコメント。「休養とトレーニングする時間は十分にあった。いいトレーニングブロックだった」と心身ともに万全の状態で過去6度の優勝を誇る今大会を迎えた。 「パリのローラン・ギャロスでピークを迎えられるようにいい方向へ進んでいる。ここローマではモンテカルロよりもいいプレーができるといい」 この1ヵ月の間には、ゴラン・イワニセビッチ氏とのタッグ解消に続いて、フィットネスコーチのマルコ・パニチ氏も解任。ともにグランドスラムを制してきた仲間が離れ、チームの解体が進んだ。 その後、元ダブルス世界ランク1位のネナド・ジモニッチ氏の帯同のみだったチームは、直近ではフィットネスコーチが加入。2009年から2019年までロジャー・フェデラーやラファエル・ナダル、アンディ・マレーらと戦い抜くフィジカルを作り上げたゲバルト・グリッチ氏を呼び戻した。 グリッチ氏について、ジョコビッチは「彼のプログラムやアプローチに適応するのにそれほど時間はかからなかった。お互いによく知っているし、コート内外で何をしたいのか、どのようにトレーニングプログラムに取り組みたいのかという点で最初からシンクロしている」と絶大な信頼を置く。 チームを一新し、「14日間のトレーニング、準備、そして今大会、特にローラン・ギャロス、ウィンブルドン、オリンピックを見据えた取り組みに満足している。それらの大会のために最も準備しているんだ」と、欲しいタイトルを手に入れるための最善の選択だったとした。 とはいえ、練習と試合は全く別物。「トレーニングがコートでどのように良いパフォーマンスに変換されるかを見なければならない」と新体制での臨む初戦の結果を期待する。また、トップ選手ともトレーニングができるのも大会のメリットだとし、すでにグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア/同10位)やホルガー・ルーネ(デンマーク/同12位)と試合形式の練習を実施。「コートの中でプレーの感覚をつかみ勢いをつけることができるのはいい機会だ」とした。 今大会第1シードのジョコビッチは1回戦が免除されており2回戦から登場。ロマン・サフィウリン(同39位)とコランタン・ムーテ(フランス/同83位)の勝者と対戦する。
Tennis Classic 編集部