VW労働者、12月上旬に警告スト-コスト削減巡り交渉は依然平行線
(ブルームバーグ): ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)では、全独の工場で労働者が一斉に就労を停止する警告ストが12月上旬に計画されている。「フォルクスワーゲン」ブランドでのコスト削減策を巡り、労使の交渉は平行線をたどっている。
労使の協議は12月9日に再開される。警告ストはその前に始めると、金属産業労組(IGメタル)の交渉代表が21日、ウォルフスブルクで述べた。
フォルクスワーゲンの経営陣と労組指導部は、電気自動車(EV)需要の落ち込みや操業コストの上昇、中国勢との競争激化について対応策を協議している。経営陣は国内3工場の閉鎖と大規模な人員削減の必要性を説くが、労組側は工場維持を求めて譲らない構えだ。
フォルクスワーゲンの企業構造上、重要決定においては労働者が強い発言力を持つため、痛みを伴うコスト削減策を経営陣が押し通すのは難しくなっている。
原題:VW Walkouts to Start in December as Talks Continue (Correct)(抜粋)
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Monica Raymunt