ゲレーロ・ジュニアがブルージェイズの532億円提示に「興味ない」 契約延長交渉が難航
ブルージェイズのウラジミール・ゲレーロ・ジュニア内野手(25)の契約延長交渉が難航している。 ゲレーロは来季に契約期間が終了してFAになる可能性があり、球団は今のうちに長期契約を結んでおきたい考えだが、3億4000万ドル(約532億円)のオファーをゲレーロが拒否。先ごろポッドキャスト「アブリエンド・エル」で「彼らは僕が求める金額に達していないし、それにはほど遠い」と発言して波紋を広げた。 ゲレーロの強気の背景には親友のフアン・ソトがメッツと15年7億6500万ドル(約1147万円)の破格契約したことが影響していると見られ、その半分にも届かなかったことで「代理人に興味がないと言った」。報道によると、ゲレーロ側は5億ドル以上を要求していると見られ「僕の金額はフアン・ソトのおかげで変わった。大谷翔平がソトのためにシステムを変えてソトが僕のためにシステムを変えたんだ」と話したという。 ブルージェイズ一筋のゲレーロは2021年に本塁打王を獲得。今季も打率3割2分3厘、30本塁打、103打点と好成績を収め、4度目のオールスター出場も果たした。このまま交渉が決裂ならトレードの可能性もあり、最終年をブルージェイズで過ごしてFA市場に出れば、今オフのソト並みの大争奪戦になるとみられ、今から「ヤンキースとメッツの奪い合いになる」と予想されている。 しかし、一方でゲレーロはそれよりもブルージェイズとの契約延長を希望しており、「キャンプに入ってまで交渉を継続したくない」とも話している。球団は昨年の大谷、今年のソトと破格の争奪戦に最後まで加わり、資金力は誇示した。そのため米メディア「エッセンシャリースポーツ」は「ゲレーロは長い間、チームの顔だったにもかかわらず、ブルージェイズがいいオファーをしなかったことは驚きだ。ゲレーロは提案通りの金額を出せばすぐに契約する用意がある、と表明している。彼がFAになる前に止めなければならない。さもなければチームにとって大きな損失になる」とフロントがチームの将来を勘案し、ソトに示したような熱意で慰留するよう促している。
東スポWEB