ナゼ作成?指名「NG記者リスト」 ジャニーズ事務所 会見前の“相談”とは【バンキシャ!】
日テレNEWS
ジャニーズ事務所の会見で、指名する記者の「NGリスト」が作られていた問題です。このリストがナゼ作成されたのか。取材を進めると、ジャニーズ事務所から会見の運営を担当するコンサルティング会社側に“ある相談”が寄せられていたことがわかりました。その内容とは。(真相報道バンキシャ!)
ジャニーズ事務所・東山紀之社長が「すべてジャニーズとつくものはなくなります」と再出発を誓った、2日の会見。 しかし、すぐに逆風にさらされた。運営スタッフが、記者の“指名NGリスト”を会場に持ち込んでいたことが明らかになったのだ。 バンキシャ!は複数の関係者を取材。ジャニーズ事務所が打ち合わせの過程で会見の運営を任せたコンサルティング会社などに、“ある相談”を持ちかけていたことが明らかになった。 2日に行われたジャニーズ事務所の会見では、なかなか指名されない記者が猛抗議し、紛糾した。 記者 「フェアじゃない。ちゃんと当ててください」 司会 「いえ、フェアです。ちゃんと全体見ていますから」 記者 「これでは茶番だと思うんですけど」 司会 「いえ、まったく茶番ではないです」 この会見に持ち込まれていたのが“指名NG記者”のリスト。なぜ・どんな目的で作られたのか──。 複数の関係者によるとジャニーズ事務所は会見に向けて、弁護士事務所や会見の運営を任せたコンサルティング会社と打ち合わせを重ねていた。 9月、ジャニーズ事務所の幹部が“ある相談”を持ちかけたという。 ジャニーズ事務所の幹部 「会見が荒れないよう、手立てを考えて」 この相談をした背景には、9月7日に行われた最初の会見があったとみられる。一部の記者から登壇した本人が性被害にあったかたずねる声もあがっていた。こうした質問が人権侵害につながるという懸念があったという。 また、今回の会見は「目的」が違うという認識もあったという。 前回が謝罪会見だった一方、今回は社名変更など会社の新体制を説明する場とジャニーズ側は位置づけた。そこを"しっかり伝えたい"という思いがあったという。 そして、会見が2日後に迫った9月30日に大詰めの打ち合わせが行われた。東山社長や井ノ原快彦さんの姿も。20人ほどが集まったという。 そしてもう1人、この場にいたというのが藤島ジュリー景子前社長だ。ジュリー氏は、ジャニーズ事務所の社長を退任したばかり。体調を考慮して2日の会見を欠席したジュリー氏だが、打ち合わせには参加していたという。 打ち合わせの冒頭。コンサルティング会社の担当者が東山社長や井ノ原さんらに、会見当日の流れを説明した。 するとジャニーズ事務所側が“会見が荒れさせない対策”について質問したという。 そしてコンサルティング会社側が配ったというのが、「記者名をリストアップした資料」だ。「指名NG記者リスト」などと書かれていたという。 すると井ノ原さんが、こう発言したという。 井ノ原快彦さん 「これどういう意味ですか?絶対当てないとダメですよ」 コンサルティング会社側は“当てないという意味ではない”と説明。 その後、“NGリスト”の記者をどのタイミングで指名するかをめぐり…。 「(NGの記者)どこで当てます?」 「最後」 「(最後まで当てずに)持ちますかね」 「騒ぎだすのでは」 「半ばぐらいで」 「それじゃ会見が長引くだろう」 最終的には“半ばくらいで指名する”雰囲気になったという。 実際の会見では“NGリスト”の6人のうち、指名されたのは1人で、順番は指名された24人中の6番目だった。 リストはジャニーズ側からの「会見を荒れさせないで」という相談を受けて、作られたとみられるが…。 ジャニーズ事務所は“リストの作成は要望していない”としている。 ジャニーズ事務所は7日、以下の通りにコメント。 「弊社が作成を要望した事実はなく、弊社顧問弁護士らもこのような要望を行った事実はありません」 またコンサルティング会社はリストの作成を認めた上で、「ジャニーズ事務所様はリストの作成や運営スタッフへの共有を含め一切関与しておりません」としている。 (10月8日放送『真相報道バンキシャ!』より)