絵本の魅力をたっぷりと 絵本作家、出身地の加須で講演 自身の作品を読み聞かせ、参加した親子ら魅了 創作絵本コンクールで作品「はにわくん」が大賞、絵本が発刊され絵本作家デビュー
埼玉県加須市出身で東京都文京区在住の絵本作家まつながもえさん(32)が23日、同市中央の市民プラザかぞ1階視聴覚ホールで、「こうして絵本作家になった」と題して講演した。図書館まつりの一環。作品の読み聞かせもあり、参加した親子などに絵本の魅力をたっぷりと話した。 地元高校生が「推し本」 市立図書館を拠点に読書活動を盛り上げ 絵本読み聞かせも【写真2枚】
まつながさんは、不動岡小学校、加須西中学校、不動岡高校、学習院大学の出身。2017年から創作絵本を学び始め、20年に絵本塾カレッジ主催の創作絵本コンクールで作品「はにわくん」が大賞を受賞。21年に絵本塾出版から絵本が発刊されたのを機に絵本作家デビューした。 21年には、2作目の「からっぽのにくまん」が絵本雑誌月刊「MOE(もえ)」のMOE創作絵本グランプリでグランプリを受賞し、22年に白泉社から発刊された。23年には、小学館から3作目の「かっぱまきください!!」、講談社から4作目の「てんぷらぱちぱち」がそれぞれ出版されている。 まつながさんは「小学生のころから絵が好きで、お話も書いていた。中学生の時、母が私と同じ名前の絵本雑誌『MOE』を買ってきてくれ、そこから絵本が好きになった。高校、大学では陸上競技に熱中したが、社会人になってから、子どもたちに絵本の魅力を伝える絵本作家の仕事をするようになった」と話した。
まつながさんは現在、文京区観光協会の職員を務めている。加須市の観光大使でもある。今回は講演の合間に、自身の作品「からっぽのにくまん」「かっぱまきください!!」「はにわくん」の読み聞かせを行った。子どもたちは、まつながさんの世界にすっかり魅せられていた。