意外と見落としていることも!? 片づけのプロが「片づけを始めるならキッチンから」と断言するワケ
きれいになったときの満足度が高い!
家庭力アッププロジェクト®では、私はまずキッチンを片づけてから他の部屋を片づけるようにお伝えしています。実践された方からは、「他のどこよりも、キッチンがきれいになって本当によかった!」という声が多く聞かれます。 食材には賞味期限があるので、「いる・いらない」の判断がすぐにできるというのもメリットの1つ。洋服だと「まだ着るかも」という迷いがあるかもしれませんが、食材にはそれがありません。「いる・いらない」の判断をくり返すうちに決断が早くなり、他の部屋の片づけをするときにも養われた決断力が発揮できるようになります。 片づけで悩んでいる方からはよく「キッチンで料理するときは、まずモノを移動してスペースを空けてから」という話を聞きます。ですが、きれいなキッチンは「モノの移動」というハードルがないだけですぐに料理ができるようになります。これだけでも、日常的なストレスがぐんと減りますよ。
家族と家事のシェアができる!
ママだけがモノの場所を把握していると、「ママ、コップはどこ?」「あのお皿取ってくれない?」とママだけに家事が集中してしまいます。洗い終わったお皿も、「どこにしまえばいいかわからない」という理由で放置されてしまうことも多いでしょう。 キッチンはママだけではなく、家族みんなが入ってくるところです。モノが少なく、定位置を家族で共有できていると、ママだけが動くという状態がなくなります。家庭力アッププロジェクト®の受講生からも、「キッチンをきれいにしたら夫が料理をしてくれるようになった!」という喜びの声をいただくことがあります。 また、小さな子どもはキッチンのお手伝いが大好きです。「お手伝いしたい」という気持ちは、家事をする力を育て、1人でできた達成感を感じられるチャンスなのに、「わからないからママがやるよ」としてしまうのは残念です。ぜひお子さんともキッチンのモノを共有して、家族みんなで家事をシェアできるように仕組みを整えていきましょう。
【PROFILE】西崎彩智
西崎彩智(にしざき・さち)/1967年生まれ。お片づけ習慣化コンサルタント、Homeport 代表取締役。片づけ・自分の人生・家族間コミュニケーションを軸に、ママたちが自分らしくご機嫌な毎日を送るための「家庭力アッププロジェクトⓇ」や、子どもたちが片づけを通して”生きる力”を養える「親子deお片づけ」を主宰。NHKカルチャー講師。「片づけを教育に」と学校、塾等の全国の教育施設にて講演・授業を展開中。テレビ、ラジオ出演ほか、メディア掲載多数。