【毎日書評】学歴も専門知識もセンスなしでも稼げる「ひとり代理店」のはじめかた
「ひとり代理店」の仕事は「販促のお手伝い」
売り上げを上げるための方法ならたくさん思いつくのに、時間がないなどの理由で、それを誰かに頼みたいと思っている人もいるもの。つまり、その「誰か」になる仕事が「ひとり代理店」。つまりはそうした会社や個人に代わって、販売促進のあれこれを代理で行うわけです。 そのため資格も、ましてや代理店登録をする必要もなし。デザインやマーケティングの専門知識が求められるわけでもなく、学歴も無関係。ただ名乗るだけだということです。いわば「ひとり代理店」は、「できる人に仕事を振る」ことが仕事なのです。 副業として始めても、起業したとしても、事前に専門知識を身につける必要はありません。 パソコンさえあれば仕事ができるので、わざわざ事務所を借りる必要はありません。オンラインで対応でき、いつ、どこにいても仕事ができます。(14ページより) ご主人の転勤に伴って福井、愛知、広島、愛知と自宅を移動させてきたという著者も、それぞれの場所で新たなお客さまを増やしているのだといいます。 できる人に仕事を振ればいいのですから、どんな仕事でも請けられます。 メールや電話、チャットやLINEを駆使して、青森から鹿児島まで、できる人に仕事をお願いしています。年に一度しか会わない大阪のデザイナーさん、10年以上会っていない愛媛の印刷会社の営業所長さん、一度もお会いしたことのない青森の大型バナー印刷会社さんなど、大勢の「できる人」に支えられています。(19ページより) 「できる人に振る」という伝言ゲームの“真ん中の人”になれれば、代理店はスタートできるということです。(12ページより)
初期費用は考えなくていい
ひとり代理店のよいところは、機械や設備への投資などもなく、売上代金から依頼した人にフィーを払うだけで、負債を抱えることがない点。まとまったお金は必要ないため、借金をせずにスタートできるわけです。 事務所が自宅で通勤時間は0分で外出しないため、出勤用の服、カバン、靴、昼食のお弁当やランチ代、交通費などもかかりません。毎月かかる家賃などの固定費を稼がなければと追い込まれることもありません。 心を病んでしまうような苦しくて嫌な仕事は無理して受注する必要もありません。仕事を請けたとしても他の人に頼めば、最後には解決できます。(27ページより) 好きな人との好きな仕事だけを請け、その会社の売り上げを伸ばしていけばOK。ノウハウやコツをつかめば、たしかにやりやすい仕事であるといえそうです。(26ページより)