「つかみ所のない売れ方」――AMD X870E/X870搭載マザーボードが各社から登場
X870マザーの非ハイエンドながら指名買いされるMSI製マザー
そうした中で、パソコン工房 秋葉原パーツ館ではMSIの「MAG X870 TOMAHAWK WIFI」が特殊な売れ方をしているという。 ATXサイズのX870搭載モデルで、価格は5万1000円前後だ。M.2スロットを4基、PCIe x16スロットを3基備え、5GbE対応の有線LANとWi-Fi 7の無線LANに対応する。ハイエンドではなく、メインストリームに位置づけられるモデルだ。 同店は「BIOS設定で(標準搭載の)USB4を唯一殺せるモデルなんですよ。空いた帯域をM.2の2番目に使うといったフレキシブルなことができるんです。USB4をそんな使わない、使わないからGen 4の帯域を割きたくないと思っても、他のマザーボードではオフにできない。そのことをお伝えすると、こちらを選ばれる方は結構いらっしゃいますね」と話していた。 他にも、USB4をあえて1基にして、3本目のPCIe x16スロット(Gen4 x4動作)の帯域を確保している「PRO X870-P WIFI」も、指名買いされることがあるという。「10GbE対応のLANカードをちゃんと載せられるということで選ばれる方がいますね。今回、MSIはいろいろ考え抜いた製品を投入していた印象です」という。
CWTPが潤滑剤と「えくすとりーむぐりす」シリーズの大容量版を投入
オリオスペックで目立っていたのは、CWTPの潤滑剤「Bearing Dry Liquid」だ。フッ素系カーボン溶剤とフッ素系樹脂のポリテトラフルオロエチレン(PTFE)の溶剤で、容量は7mLとなる。980円で販売していたが、週末を待たずに売り切れている。 同店は「案外欲しい人がいて、すぐに売り切れましたね。キーボードの軸やPCパーツの排熱面などに塗ったりするのかも。まあ、いろんな使い方ができますよね」と話していた。 同社製品としては「えくすとりーむぐりす」シリーズの20gタイプも複数入荷しており、こちらは売り場に在庫が並んでいた。標準タイプと「あるてぃめいと ぶるー」「あるてぃめいと れっど」「あるてぃめいと ふるとらばいおれっと」があり、価格は順に3960円と8800円、8800円、9800円となる。 「リピーターの人が買っていくので、やはりハイスペックな製品の方から売れていきますね」(同店)という。