2024年1~9月の欧州新車販売、前年比1.0%増 HV好調でトヨタ・ホンダが大幅増加
欧州自動車工業会(ACEA)がまとめた1~9月の新車販売(主要31カ国、乗用車)は977万9605台で、前年から1.0%増加した。特にハイブリッド車(HV)が前年同期比19.2%増加し、電気自動車(EV)やガソリン車、ディーゼル車の減少を補った。メーカー別ではトヨタ自動車が同12.3%増、ホンダが同35.0%増と好調だった。9月ではHVがガソリン車を抜いて、パワートレイン別で最多となった。 1~9月のEV販売は同2.6%減の143万3225台にとどまった。市場全体ではガソリン車が333万7265台と最多だが、同5.6%減少した。代わってHVが300万8233台と急増している。背景にはHVの燃費やEVと比べて安価な車両価格などがあると考えられる。 地域別ではドイツが211万6074台(同1.0%減)、フランスが126万5902台(同1.8%減)と主要市場が伸び悩む。イタリア(同2.1%増)、スペイン(同4.7%増)のほか、ポーランド(同13.8%増)など東欧諸国が好調だった。 日本メーカーでは、トヨタが74万9406台と好調を維持したほか、日産自動車が23万9693台(同8.5%増)、スズキが16万3426台(同16.7%増)と販売を伸ばした。マツダは13万1902台(同4.9%減)にとどまった。 9月は、前年同月比4.2%減の111万8083台で、2カ月連続で前年を下回った。パワトレ別ではHVが37万7168台(同12.3%増)と、ガソリン車の32万9207台(同18.8%減)を上回っている。