井上&ながの東急が初コラボ商品 お中元商戦に向け企画
百貨店の井上(長野県松本市深志2)とながの東急百貨店(長野市)は14日、松本と長野の老舗菓子店の銘菓を詰めたギフトセット「信州百貨 玉手箱」を発売する。これまで目立った連携がなかったという県内2百貨店による初の共同開発商品で、両者が強みを持つお中元商戦に向けて企画した。消費行動の変化で小売業の事業環境が厳しくなる中、今後もそれぞれが持つノウハウやブランド力を生かして連携を模索していく。 共同開発商品の第1弾として、両百貨店でそれぞれ人気の菓子を選んだ。松本のあめは、新橋屋飴店、飯田屋飴店、山屋御飴所のまめ板や板あめを、長野の栗水ようかんは桜井甘精堂、竹風堂、小布施堂の製品を詰めた。価格は税込み3700円。両百貨店が各200セットを店舗やオンラインで販売する。 4日に記者会見した井上の井上博文副社長は「小売業を取り巻く環境は厳しいが、引き続き地域の方々と協働することで百貨店でしか手に入らない商品をクリエイトしていきたい」と話した。ながの東急百貨店の飯島克敏営業本部長は「(両百貨店は)長野、松本で地域資源を生かした商品開発を手掛けてきたが、発展がそれぞれのエリアにとどまるという点が課題だった。連携でより広域、外へ外へと意識を向けていきたい」と話した。
市民タイムス