【高校サッカー】70秒静止PKで話題の札幌大谷DF大石蓮斗「変えるつもりない」31日大津戦
第103回全国高校サッカー選手権で9大会ぶりの初戦突破を果たした札幌大谷(北海道)が30日、千葉県市原市内で31日の2回戦大津(熊本)戦に向けて練習を行った。 前日29日1回戦の藤井学園寒川(香川)戦では、14人目までもつれ込んだPK戦を制して勝利。笛が鳴ってから70秒静止してからPKを蹴って決めて話題となったDF大石蓮斗(2年)は「賛否両論あるけど、僕のルーティンの一環なので、PKは自信を持って蹴ったやつが一番強い。僕は変えるつもりない」とスタイルを貫くつもりだ。 藤井学園寒川戦では1-1からPK戦に突入。大石は6人目のキッカーとして登場し、ボールをセット。笛が鳴ってもじっと動かず、会場は静寂に包まれた。70秒後にゴール中央に蹴ると、しっかり成功した。「頭の中は真っ白で何も考えずにただただ自分の心が整うまで待って、何となくここかなってなったら目を開けて蹴るというだけ」と説明。この日の練習最後に行ったPK練習では23秒静止した。「今日はそんな長くやるつもりはなかった」と、短めだった。 次戦の相手は高円宮杯U-18プレミアリーグ・ファイナル王者。同西地区の得点王に輝いたFW山下景司(3年)とのマッチアップが予想されるが「僕は無失点に抑えるっていうことをまず目標にしている」と、体を張る覚悟。11月にU-16日本代表候補合宿に参加した2年生センターバックは「対戦相手としては最高」と試合を心待ちにし、頼もしかった。【保坂果那】