AIで何ができる!? 「Copilot+ PC」を実機レビュー!
「へのへのもへじ」がアニメキャラに!?
「Copilot+ PC」は処理性能の高いNPUを搭載するので生成画像に強いのも特徴です。マイクロソフトのお絵描きソフト「Paint」では「コクリエイター(Cocreator)」という機能が実装され、手書きのイラストとプロンプトをAIが汲み取って画像を生成してくれます。
例えばこちらは“へのへのもへじ”の手書きイラストに“人物の顔”というプロンプトを打ち込んで生成したもの。“へのへのもへじ”が人間になりました。ただ、ちょっとこれだとイメージと違うので「スタイル」を「アニメ」に変更してみます。
なんということでしょう! “へのへのもへじ”が美少年風のアニメキャラに生まれ変わりました(笑)。 ちなみにAIがイラストを作成してくれるWebサービスは多々ありますが、「Copilot+ PC」の良さはそのリアルタイム感。本体のNPUが即座に演算処理を行なってくれるのでWebサービスよりも高速に生成画像を描き出してくれるんです。 実際に仕事として使えるかどうかは人によるかと思いますが、AIと遊ぶにはもってこいの機能ですね。
どんな人におすすめ? 気になる点は?
「次の時代はAIを使いこなせる人材が重宝される」という話はよく耳にしますが、実際に「Copilot」や「Copilot+ PC」を使ってみて私自身もそれを実感しました。特に「Word」や「PowerPoint」に組み込まれた「Copilot」は、上手く活用すればかなり効率的に資料を作ることができます。エクセルも同様にプロンプトを入力すれば、AIが勝手に表にまとめたり数式を実装できるので、多くのビジネスマンにとって頼れる相棒になるはず。
その一方、実際に使ってみて個人的に気になった点をまとめると、 (1)Armベースなのでアプリの互換性は確認が必要 (2)「Microsoft 365」と「Copilot」の料金プランがややわかりにくい という点が挙げられます。ただ、Windows初級者の私が使うレベルではアプリの互換性を気にする必要は特にありませんでした。また「Microsoft 365」の料金プランについては「家庭向け」と「一般法人向け」があり、それぞれからさらに「Copilot」プランを追加するという流れになります(詳しくは公式サイトをご覧ください)。 最近では「ググる」よりも「タグる(SNSでハッシュタグ検索をする)」のがトレンドとなっていますが、もう数年したら「コパる」のが当たり前になるのかもしれませんね。 時代に取り残された化石オヤジにならないためにも、今からAIに触れて、モテる大人を目指していきましょう。
写真・文・編集/平井敦貴(Web LEON)