【ハイライト動画あり】両軍合わせて22トライの乱戦制した流経大。日大は序盤の勢い維持できず。
両チーム合わせて80分で22トライ。流経大78点、日大64点の乱打戦だった。 【ハイライト動画】流通経済大学 vs. 日本大学
10月20日、太田市運動公園陸上競技場(群馬)で関東大学リーグ戦1部の流経大×日大がおこなわれた。 青空の下、冷たい風がときどき吹いた。好コンディションの中でトライの雨が降った。
立ち上がりの時間帯は黒地にピンクのライン、日大が躍動した。主役は、強力ペネトレーターのLOセコナイア・ブルだ。 窪田幸一郎監督が「もっと暴れてほしい」と期待を寄せていた最上級生が、この日は積極的に前へ出た。
先制トライは前半7分。相手キックを日大がレシーブしたところから始まった。 左サイドで細かくパスをつないだことで、ディフェンスが的を絞れない。その状況で背番号5のブルが判断良く前へ出る。約40メートルを走り切った。
ブルは、11分過ぎにはディフェンダーを跳ね飛ばしてインゴールに入った。 日大が敵陣深くに攻め込んでいた時間帯。PKから速攻を仕掛け、パワフルに取り切った。
黒いジャージーは14分に1トライを返されるも、21分にはWTB佐川大樹が走り切ってさらにトライを追加した。
ラインアウトから攻め、少しずつ前進。一人ひとりが食い込んでいたから、最後はショートサイドでのハンズでつないだ攻撃が効く。そのチャンスに11番が走り切った。 SO宮崎悠馬がそこまで3つのコンバージョンキックをすべて決め、21-5。四宮勇斗主将が、「全員で勝ちに行く」と言っていたように、一体感が見られた。
しかし試合後、モスト・インプレッシブ・プレーヤーに選ばれたブルが「チームとして勝つことができなかった。残り3試合勝てるように、応援よろしくお願いします」と挨拶したように、日大はそこから失速、敗れることになる。 流経大のパワーと個人技、そして勢いに飲み込まれてしまった。
滅多にないトライショーと逆転劇。その立役者となったのが、流経大のFB中村楓馬だ。 挙げたトライはチームが奪った12トライのうちの2つも、多くのトライに絡んだ。逆転劇のトリガーとなった。