醤油、塩、とんこつetc.「ラーメン×カクテル」異色なのにウマいペアリングをバーテンダーが提案
水にグレープフルーツやタイムを入れて、風味を移したデトックスウォーターでレイシジンを割り、そこにアプリコットリキュールを少し足して甘さをプラスした。 このカクテルを単体で飲むと「ラーメンの旨みに負けてしまうのでは?」と心配になる淡い味わいなのだが、ラーメンと食べるとこれが一変。グレープフルーツの苦味が際立ち、ラーメンの油をすっきりと流してくれて、最後までおいしくラーメンを味わうことができた。 「今回はデトックスウォーターを使いましたが、レイシジンは旨みがしっかりとしているので、普通の水割りでもおいしいと思います。また焼酎には前割りという文化もあります。焼酎と水を混ぜ合わせたあと、一晩から数日寝かせておくと、焼酎と水が馴染んでおいしくなるというものです。レイシジンも芋焼酎ベースなので、前割りにして飲むのもおすすめです」。
またデトックスウォーターは自宅でも簡単に作れるので、色々な果実やハーブを入れて、いつもと違う水割りを楽しむのも面白いはずだ。 イベントでは、アペリティフのセットも登場。食欲を増進させるために飲む食前酒のアペリティフ。今回は胃腸を刺激するピリ辛のつまみに合わせて、バジルやあまおう、レモンを加えたレイシジンの炭酸割りを提供。
「山椒のフレーバーを感じるレイシジンは、バジルの青みやレモンの酸味とも相性が良い。つまみの辛さを、カクテルの甘味や青さでやわらげるようなイメージです」。
さて、ラーメンのスープは魚介系だけではない。では他のラーメンにはどんなカクテルが合うのか。野村さんに脳内イメージしてもらった。 まずは味噌ラーメン。 「味噌バターラーメンがあったり、クリームスープに味噌を入れてコクを出すように、料理でも味噌と乳製品を合わせることが多いですよね。なので、牛乳や豆乳などを使ったカクテルが合うと思います。意外なところではパイナップルのカクテル。実は白味噌とパイナップルを使ったカクテルもあるんです。なので、パイナップルのカクテルも合うと思いますよ」。 続いて塩ラーメン。 「こちらは柑橘系のカクテルがおすすめです。ゆず塩ラーメンもあることですし、特にゆずを使ったカクテルはぴったりだと思います」