「白い洋服の女の子を狙った」逮捕前に供述 女児殺害事件、男を送検
兵庫県加古川市で2007年、小学2年の女児(当時7)が殺害された事件で、殺人容疑で27日に逮捕された勝田州彦(くにひこ)容疑者(45)が逮捕前の任意の調べに、白い洋服を着た女の子を狙った、という趣旨の説明をしていたことが、捜査関係者への取材でわかった。逮捕後は「黙秘します」と話しているという。 【写真】容疑者逮捕まで17年を要した理由などを語る兵庫県警幹部 県警は28日、勝田容疑者を殺人の容疑で神戸地検に送検した。 加古川署捜査本部によると、逮捕容疑は07年10月16日午後6時すぎ、加古川市別府町新野辺にある女児宅の玄関付近で、女児の胸や腹など2カ所をナイフで刺し、殺害したというもの。死因は失血死だった。 女児はこの日、公園で同級生らと遊んだあと、帰宅してきたところだった。服装は白い長袖のポロシャツにスカート姿だったという。 捜査関係者によると、勝田容疑者は逮捕前の任意の事情聴取で、「白い洋服を着た女の子が好みで、被害女児を狙った」という趣旨の説明をしたという。女児と面識はなかったと捜査本部はみている。 勝田容疑者は04年に岡山県津山市で発生した小学3年の女児殺害事件で無期懲役の判決が昨年確定し、服役中だった。 今年5月以降に兵庫県警の任意の事情聴取に応じ、06年にたつの市で小学4年の女児が刺された殺人未遂事件と加古川市の事件について関与を認めたという。 捜査関係者によると、津山市とたつの市の事件の被害女児も事件当時白いブラウスやTシャツなどを着ていたといい、捜査本部は同様の狙いで女児を襲った疑いがあるとみている。(宮坂奈津、小田健司)
朝日新聞社