民進党都連の松原仁会長が会見(全文1)小池都知事の方向性、強く支持する
都議会において、民進党は極めて重要な存在感を持つ政党だと思う
いろいろな選択の理由があると思いますが、こういった離党ドミノが起こった理由というのは、それは民進党の支持率の低さがあるのは間違いありません。ただ、わが党は、そもそもそのような厳しい環境でしたが、日本人が一番嫌うのは、分裂であります。離党であります。従って、外面的には多くの現職の都会議員が離党するということは、極めて、国民から見たら、この政党に対しての安心感を喪失させることになったのは理解できます。それにおいて、多くの離党者が出たことは、私も大変申し訳なく思っておりますが、今言った諸般の環境の中で、それが極めて大きな決断というよりは、簡単に行える環境にあったということも極めて無念であります。 この理由としては、民進党という党が、今言ったような、求心力を高めて、そして、党に対する忠誠心を、党に対する思いを多くの議員が持ち、そして選挙に当選する立ち位置にいたっていなかったということもあるかと思っております。わが党から次々と、公認候補予定者を離党させていったことに関してみれば、優等というよりは、極めて、われわれにとっては優等とは言えない党であると言えると思います。 その上で小池さんが、2つのことを行おうとしていたのだろうと、私は認識をしております。1つは、この情報公開を徹底するということを、彼女は目指していたんだろうと思います。そしてもう1つは、コストカットを行おうとしていたんだろうというふうに考えます。その1つ目の課題から言うならば、どこで豊洲市場への移転を決めたのかというガバナビリティーがはっきりしていない。しかも、豊洲のいわゆる地下の盛土があると言われていたのに、それがされていなかった。そういった部分は極めて東京都のガバナビリティーが乏しいし、また意思決定が不明確であり、情報公開がされていないということにつながると思います。しばしば昔から東京というのは、13兆円の予算を持つ伏魔殿と言われてまいりましたが、その伏魔殿のこの大掃除をしようという小池知事の方向性に関しては、われわれは強く支持するものであります。 もう1つの小池さんの目指す方向は、コストカットだと思っております。東京オリンピックに対する予算措置で、コストカットを強くしたいという意思は、多くの都民に共有されたと思っておりますし、そういった姿勢はわれわれの本来の姿勢とマッチングするものだと思っております。 私は、しかしながら、都知事1人で見れる限界があるわけであって、自立的にこういったメスを入れる人、東京都のさまざまな課題に対してメスを入れるのは、都議会の本来、役割だと思っておりまして、その意味では民進党は極めて重要な存在感を持つ政党だと思っております。 3番目のテーマ、時間もだいぶ過ぎておりますので簡単に触れますが、1つは、この3番目の1つ、選挙は、今回の選挙はどういう選挙かということを申し上げたいと思います。これは、都民から、その選挙の中身は東京都政に関することの是非を問う選挙であります。しかしながら、有権者からみれば、自分の政治に対する意思を表明する機会は、次の衆議院選挙が来るまでは、この東京都議会議員選挙しかありません。安倍政権の加計問題や森友学園問題で、その支持率が10%近く急落をいたしたわけであります。 昔から言われておりますが、太陽は東から昇る、リンゴは木から落ちる、権力は腐敗すると言われております。したがって、今回の安倍政権のその政権の腐敗ぶりというのは、多くの国民の目に、否が応にも焼き付いていると私は思います。そしてこのことについて有権者は、どこかの舞台で、自分の意思をはっきりしたいというストレスを持っております。こうしたさまざまな要素を含め、この選挙がやってくるわけでありますが、われわれは24名の公認候補予定者と共に、全力で、今言ったことのために、東京都のさまざまな都政のチェックをしっかりしながら、安倍政権に対しての都民の怒りを共有するということを、徹底して行いながら、戦っていきたいと思います。 ありがとうございます。Thank you very much。 【連載】民進党都連の松原仁会長が会見 ※全文2へ続く