「東大合格した子の親」我が子を子供扱いしない訳 仕事や親戚関係など生々しい話をする場合も
過度な子ども扱いはもちろんダメだと思いますが、「大人扱い」というのは賛否両論あるものだと思います。なぜ、東大生の親御さんは、子どものことを大人扱いする場合が多いのでしょうか? まずはこちらの『ドラゴン桜』のシーンをご覧ください。桜木先生が生徒に「本音」を言う場面です。 ※外部配信先では漫画を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください 生々しい話ですね。「お前が受かったら、この学校の再建ができる」なんて、子どもに聞かせるべきではないという人もいると思います。それでも、この話を聞いて、生徒はちょっと納得したのでしょうし、少しだけ先生に心を開いたのではないかと思います。
「大人と子どもの違い」というのはいろんなものが考えられますが、僕は「感情にコントロールされるのが子どもで、感情をコントロールするのが大人」だと考えています。 例えば「ムカつくからあの先生の授業は聞かないぞ!」とか「あのクラスメイトとは喧嘩したから話さないもんね!」など、子どものときは感情のまま行動することがよくあります。 それが、大人になるにつれて、「感情のままに行動していると、利益がなくなってしまう」ということに気づきはじめます。
「本当は謝りたくないけれど、謝ったほうが無難にこの場を切り抜けられるな」と思ったら謝る、というのが大人が取る行動であり、感情と利益を天秤にかけて、「利益」を取りに行くことができるのが、大人なのだと思います。 桜木先生は、矢島に対して「大人になれ」と諭していましたが、東大生の親御さんは、子どもに対して早い段階からそれを教えているのではないかと思います。 ■「大人扱い」をすると子どもは成長する 先ほど、テストの点数が悪くて泣いている子どもに「泣いていても仕方がない」と言った親御さんの話を紹介しましたが、確かに泣いていても物事は好転しないですよね。