「昭和」な義実家で夫の“子返り”にモヤモヤ 妻は食事の準備を手伝い、夫は何もせず
冬休みを義実家で過ごす人もいるだろう。急に“子ども返り”する夫にイライラしたり、気疲れしたり。義実家ライフを快適に乗り切る方法はあるのだろうか。AERA 2024年12月9日号より。 【アンケート結果】「義実家との付き合い方で困っていることありますか?」はこちら * * * もうすぐやってくる年末年始。慣れ親しんだ実家ではなく、義実家に向かう人もいるだろう。祖父母と一緒に過ごすお正月に胸を躍らせている子どもたちを前に、心穏やかではない人も多いのではないだろうか。AERAが11月に実施したアンケートでも、義実家との付き合い方に悩む声が寄せられた。 「義実家で、夫が子どもに戻るときの、虚しさときたら……」 そう話すのは、東京都のコンサルティング系企業に勤める女性(42)。共働きで、普段は家事も子育ても、協力し合えるように、時に険悪になりながらすり合わせてきた。いまどきの「令和」らしい夫婦関係が構築できていると感じている。 それなのに、夫の実家では、夫がまるで「昭和」にタイムスリップしたかのように、コロッと変わる。頼まれた家事は手伝うが、それ以外はしないし、たいてい寝ているのだ。 ■「男は仕事」の雰囲気 女性は食事の準備を手伝っているので、「子どもと遊んだり、子どもの食事介助をしたりしてくれたらいいのに」という想いが募る。夫に相談するも「うちの母はあなたと話すのが楽しいんだよ」と言って取り合ってくれないこともひっかかる。女性は「義父母はすごくいい人なので、今度の年末年始も早く帰って孫を会わせたいから」と不満をのみ込んでいるという。 義実家での夫の“子ども返り”について、くらし文化研究所主宰で、作家・生活史研究家の阿古真理さんは「私もずっと気になっていました」と共感する。 「ジェンダーバイアスが強い義実家の場合、男性には家事も気配りも期待しないことが関係しています」 男性は仕事が第一で、家事や育児をしなくてもよい。むしろ家事や育児をしていたらすごい。義実家のそんな雰囲気に夫は甘えているのかもしれない。