名古屋に海老グルメショップ「BANKAKU KITCHEN」がニューオープン!名古屋名物、海老せんべい「ゆかり」の老舗が手掛ける海老グルメに迫る
海老を使ったフードメニューのテイクアウトショップ「BANKAKU KITCHEN(バンカク キッチン)」が、愛知県名古屋市東区に2024年10月17日オープンした。この新ショップを手掛けているのは、名古屋のお土産として有名な海老せんべい「ゆかり」を製造販売する坂角総本舖。海老せんべいの老舗が手掛ける、海老グルメのフードショップとは一体どのようなものなのだろうか? 【写真】あえて作るのが難しい薄い衣にすることで、海老のプリプリ食感を引き出した二番人気の「海老カツサンド」(540円) ■そもそも名古屋名物、海老せんべい「ゆかり」って? 今回オープンした新ショップを手掛けている、創業135年もの歴史を持つ坂角総本舖。その看板メニューは海老せんべいの「ゆかり」だ。 1枚の約7割に天然海老を使用し、身だけを加工するために海老の頭と殻を取り除く手間がかかった「ゆかり」は、低脂肪・低カロリーで高たんぱく質と、からだにやさしい自然の恵みがギュッと詰まっている。また、工程面でも、味と香りが際立つように「二度焼き製法」を取り入れているうえ、一度目と二度目の焼き上げの間に7日以上かけ、じっくり乾燥させることで海老の旨みとコクを引き出し、至高の海老せんべいとして完成する。海老のおいしさを最大限に引き出すため、さまざまな工夫を凝らす坂角総本舖は、まさに「海老のプロ」といえるだろう。 ■期間限定ショップだった「BANKAKU KITCHEN」が常設オープン! 「BANKAKU KITCHEN」は、もともと「海老のプロ」坂角総本舖がフードメニューを提供するためにつくった期間限定のテイクアウトショップだった。海老カレーパンや、海老ライスコロッケ、海老カツサンドなど、海老を用いたフードメニューは大人気を集め、2021年以降で5回、期間限定イベントが開催されていた。 今回の常設店としてのオープンには、イベント開催にも関わらず何度も足を運んだリピーターの存在や、「期間限定でなく、いつでも食べたい」といった反響による後押しがあったという。そんな「BANKAKU KITCHEN」の人気メニューや、メニューの改良点などについて、担当者に話を聞いてみた。 ――海老を使ったフードメニューのテイクアウト店舗「BANKAKU KITCHEN(バンカクキッチン)」のオープンに関して、意図や狙い、目的、ターゲットなどについて教えてください。 「BANKAKU KITCHEN」の始まりは、2021年に実施した期間限定イベントでした。海老を使ったフードメニュー、新・名古屋グルメを提供することで、坂角をご存じの方はもちろん、若い方や新しいお客様にも楽しんでいただきたいと考え、スタートした企画です。 ――人気の商品や、海老を用いたフードメニューを作る際のこだわりなどあれば教えてください。 どのメニューも、海老のおいしさをしっかりと楽しめるようにと、こだわって開発しました。一番人気の「〈焼き〉海老カレーパン」は、フィリング(具材)の約4分の1が海老でできています。 また、次に人気の「海老カツサンド」は開発スタートから10年以上かけて仕上げたこだわりのおいしさに仕上がっています。衣は薄く、海老の身をたっぷりと使い、つなぎに帆立を使うことでさらに旨みが増しています。 ――今回のオープンに向けて、期間限定ショップからさらに改良した点などあれば教えてください。 2021年のイベントスタート以来、メニューの追加や改良など、ブラッシュアップを続けながら展開を続けていました。たとえばカレーパンは、今年6月のイベントの際に、油で揚げたものから、焼いて仕上げるタイプへと改良を行いました。イベントを重ねるごとに、より多くのお客様にお越しいただいており、改良後の「〈焼き〉海老カレーパン」は1日で約1000個を販売する人気商品になりました。今回オープンした常設店では、5回のイベント結果を経て絞り込んだ、こだわりのラインナップを展開しています。 ――「BANKAKU KITCHEN」オープン後の売れ行きや反響など教えてください。 予想を超える多くのお客様にご来店いただいており、目標を20%以上上回る販売状況となっています。オープンから10日ほど経過した時点では、時間によってはまだ少しお並びいただいておりますが、開店当初よりも落ち着いて買い物いただける状況になりました。 ――名古屋発のブランドやグルメの創出に対する意気込みや、読者・ユーザーの方に伝えたいメッセージなどあれば教えてください。 名古屋といえば「海老」というイメージもあります。長年、海老と向き合ってきた坂角総本舖だから実現できるおいしさで、新しい名古屋グルメとして展開を広げていけたらと考えています。 ――最後に一言お願いします! どのメニューも海老をたっぷりと使って、こだわりのおいしさに仕上げましたので、ぜひ多くの人にお召し上がりいただきたいです。引き続き新商品の発売なども予定していますので、今後の展開にもぜひご注目ください。 海老と向き合い続けて135年。そんな坂角総本舗が、新たな境地として取り組む「BANKAKU KITCHEN」は、名古屋市東区で30年以上親しまれてきた直営店「葵店」を改装したえびせんべいの「坂角総本舖」のハイブリッド店舗として営業している。ぜひ、海老のおいしさとともに、新しい名古屋グルメを味わってみてはいかがだろうか。 ※記事内の価格は特に記載がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。 文=平岡大和