北海道内の秋サケの水揚げ量 昨年8月~12月までで約1562万匹 前年同時期と比べ8割程度に
北海道内の秋サケの水揚げ量は昨年8月の漁の解禁から先月末までで約1562万匹と、前年同時期と比べ8割程度だったことがわかりました。平成以降では2番目に低い水準で厳しい状況が続いています。 9日に発表された道のまとめによりますと、道内の秋サケ漁は8月30日に漁が解禁されてから先月31日までの水揚げ量は全道で約1562万匹と昨年同時期比81.3%となりました。 地区別の水揚げ量は、 ▼オホーツク 約1063万匹(昨年比76.8%) ▼根室 約 289万匹(昨年比116.6%) ▼えりも以東 約 100万匹(昨年比88.1%) ▼えりも以西 約 21万匹(昨年比74.1%) ▼日本海 約 90万匹(昨年比60.8%) となっています。 北海道立総合研究機構さけます・内水面水産試験場は現在の状況を「平成以降では2番目に少ない数字が出ている。これまで以上に漁獲数に地域間格差が出ていて危機的状況だ」と分析し危機感を募らせています。また漁獲量や来遊量に影響があるとされる海水温については「えりも以西の太平洋側は、平年と比べ海水温がかなり高かったが、オホーツクや根室、えりも以東では平年より低かった。ただ、海水温が高い状況には変わりないので心配だ」としています。
HTB北海道ニュース