ホワイトハウスが認めた醸造家、アキコ・フリーマンのワインとは?
この4月、岸田文雄首相の米国訪問の際、公式昼食会で供されたのがカリフォルニアで日本人の女性醸造家が造るワイン。優雅さと品格に満ちたワインを生み出すアキコ・フリーマンとは? 「フリーマン ユーキ・エステート ブラン・ド・ブラン ソノマ・コースト2020」750ml ¥13,750(左)。シャルドネ100%。レモンや白桃などの柑橘とハーブの香り。いきいきとした泡立ちで、フレッシュ感に満ちている。しなやかなミネラルも印象的。 「フリーマン 涼風 シャルドネ グリーン・ヴァレー・オブ・ロシアン・リヴァー・ヴァレー 2021」750ml ¥9,680(右)。シャルドネ100%。豊かな柑橘の香りとエレガントな酸味。質感はバラの花びらを思わせる。 ワインは平和のための飲み物。ナポレオン戦争後の事態収拾のために1814年に開かれたウィーン会議の「会議は踊る、されど進まず」という紛糾を揶揄した言葉がいまも残るが、この時に活躍し各国の要人の心を掴んだのがボルドー・メドック格付け1級のシャトー・オー・ブリオンだった。国際外交にワインはつきもの。現代では、主催国が誇る自国のワインで相手国を接遇することが多くなっている。 2024年4月の岸田文雄首相の訪米は記憶に新しいが、実は11日にカマラ・ハリス副大統領が開催した岸田首相を招いてのアメリカ国務省公式昼食会でふるまわれたのが、カリフォルニアで日本人女性醸造家アキコ・フリーマンが造る「フリーマン・ヴィンヤード&ワイナリー」のワインだったのだ。レセプションにはスパークリングのフリーマン ユーキ・エステート ブラン・ド・ブラン ソノマ・コースト2020が登場、コースに合わせてフリーマン 涼風 シャルドネ グリーン・ヴァレー・オブ・ロシアン・リヴァー・ヴァレー 2021やフリーマン アキコズ・キュヴェ ピノ・ノワール ウエストソノマ・コースト 2021がサービスされた。来賓にはアントニー・ブリンケン国務長官やピート・ブティジェッジ運輸大臣などアメリカの政財界の要人たち。そしてそこにはワイナリーオーナーのケン・フリーマンとアキコ・フリーマン夫妻の姿もあった。アキコはこの時の心境をこう語っている。