英紙の東京五輪中止報道が波紋…世界陸連トップは「無観客開催しかない」、豪州首相は「日本に五輪中止のプレッシャー」
またオーストラリアのスコット・モリソン首相も「新型コロナウイルスの感染者の急増が“五輪中止へ真のプレッシャー(圧力)”を日本にかけている」と発言した。 ワシントンポスト紙が伝えたもので、同紙は、日本の政府関係者や大会関係者が、開催に向けて強い意志を示していることを紹介した上で、「モリソン首相のコメントはより現実的な状況評価を示している。昨年はオーストラリアとカナダが新型コロナウイルスのパンデミックのために選手派遣を取りやめると発表。その直後に東京2020五輪を延期する決定があった。その意味でオーストラリアのリーダーの発言は意味がある」とし、この発言が中止への呼び水になるのではないか、との見解を示した。 一方で、オーストラリアオリンピック委員会(AOC)のマット・キャロル会長が「東京五輪は疑いなく開催される。聖火は7月23日に灯されるだろう」と語ったことも伝えた上で、同紙は、こんな見解で記事をまとめた。 「昨年、IOCは、水面下で当時の安倍晋三首相に対して“2020年大会を延期する以外に選択肢はない“と伝え、延期を受け入れるように推し進めた。舵取り役の安倍首相がいなくなった今回(開催を)推し進めようとする東京の決意は(当時よりも)確かではないように見える」 果たしてどんな決断が下されるのか。世界が東京五輪の行方に注目している。