仕事がうまくいかないのは、自分に優しくできないからかも。幸せに働くためのセルフ・コンパッション
コンパッショネイト・レター・ライティングの手順<ステップ4>
筆記具と紙を用意し、自分自身に対して“慈悲の手紙”を、次のポイントをふまえて書きます。 1. 自分の経験と、その経験の中の「何が」「どのように」自分に影響を与えたのかについて触れる。 2. それに対して、自分はどのような対処をせざるを得なかったのか、その結果、意図せぬどんな不利益を被ったかについて触れる。 そして、繰り返される問題や対人関係がどんなパターンであるかを、自分に対して慈悲と思いやりを持って書き出す。 3. 慈悲と思いやりを持った自分から、かつて苦しんでいた自分へ、どんな言葉をかけられるかをしっかりと書く。
セルフ・コンパッションで得られる効果
本書には、中学校時代にいじめに遭ったことから、誰ともつながれない寂しさを感じながら、他人を信じられないこと、それを乗り越えて変わろうとしている自分へ宛てた自分への手紙の例が掲載されています。 書き方の要領をつかむのに役立つでしょう。 本書には、上記のエクササイズを含めて7つのエクササイズのすべてが、詳しく説明されています。 毎回全部をやることは求められていません。 効果が感じられないものがあったり、最初は困難を感じるものもあったりしますが、無理をせずに進めていきましょう。 セルフ・コンパッションを実践することで得られる効果は、人によってさまざまですが、「ともすると苦行に転じてしまいそうなビジネスの現場で、苦しむことなく楽々と働き、成功を収めています。そして、本当にすっきりした幸せそうな顔をしています」という共通項があるそう。 それは、とても魅力的な効用で、ぜひとも実践したくなるモチベーションになるはず。 興味がわいた方は、本書を読み実践してみると良いでしょう。 セルフ・コンパッションをより詳しく知りたい方へ <オススメ書籍> 『セルフ・コンパッション[新訳版]』(石村郁夫、樫村正美/金剛出版) 『実践セルフ・コンパッションー自分を追いつめず自信を築き上げる方法(石村郁夫、野村俊明/誠信書房) <ウェブサイト> コンパッション・フォーカスト・セラピーのベイシック・コース ──2020年3月19日公開記事を再編集して再掲しています。 執筆: 鈴木拓也
ライフハッカー・ジャパン編集部