掃除をしていたら10年以上前の商品券が出てきました。有効期限が書いていないのですが使えますか?
古い商品券が出てきた場合、まだ使えるのかどうか気になるでしょう。しかし、古い商品券が有効かどうか判断するには、どうすればよいのでしょうか。 本記事では商品券の有効期限と、有効期限切れの場合の対処法、有効期限の記載がない商品券の扱いについて解説します。
商品券の有効期限
通常、商品券には有効期限が設定されているので、その期限内に利用しないと無効となり、原則として払い戻しもできなくなってしまうので注意しましょう。 商品券の有効期限は、発行元が自由に設定することができます。また、有効期限を設けるか設けないかも、発行元が自由に決められますが、有効期限を設けたほうが管理しやすいので多くの商品券に有効期限が設定されています。 それでも、有効期限のない商品券が存在することも事実です。さらに発行元の都合で、有効期限内に商品券の利用が停止されるケースもあります。この場合は「資金決済法」により、60日以上の払い戻し申請期間を設けて、払い戻すことが発行元に義務付けられています。 発行元は、ホームページや新聞、店頭掲示などで払い戻しに関する告知をしますが、この期間内に申請しないと、払い戻しをしてもらえないので注意が必要です。 ただし、払い戻し期間が過ぎても、発行元と個別に交渉して、払い戻ししてもらうことは可能です。 しかし、これには手間がかかる上に、全額払い戻してもらえるとは限らないので、なるべく期間内に払い戻しを申請しましょう。 ■資金決済法とは 資金決済法は、2010年4月に施行された法律です。 商品券は「前払式支払手段」と呼ばれますが、電子マネーなどの新たなサービスが登場し、さらなる技術革新が進んでいることから、利用者保護のためにさまざまな規制が設けられました。 前払式支払手段とは、発行元に対しあらかじめ対価を支払うことによって有効となる支払方法のことで、商品券、ギフトカード、交通系ICカードなど、さまざまな形態があります。 資金決済法が施行されたことにより、発行元の都合で商品券等の利用が一方的に停止された場合でも、全額保証されるようになりました。