【陸上】桐生祥秀は「精神的な支柱」 土江ディレクターも期待 パリ前哨戦のDLロンドンは3走予定
パリ五輪の陸上男子400mリレー代表メンバーが14日、都内で行っている合宿を公開。100m代表のサニブラウン・ハキーム選手は不在の中、3大会連続代表の桐生祥秀選手らが汗を流しました。 【画像】DLモナコ大会1500mで今季自己最高タイムで3位に入った田中希実選手 28歳の桐生選手は3走を想定して、東洋大の後輩に当たる20歳の柳田大輝選手や200mで代表をつかんだ25歳の上山紘輝選手らと入念にバトンパスを確認。「久々の3走で柳田くんや上山くんとバトンをやったことないから、出るタイミングや渡す位置を話し合いながらやりました」と振り返りました。 2016年リオ五輪では、3走を務め銀メダルを獲得。しかし2021年の東京五輪の決勝では、1、2走でバトンミスがあり、3走の桐生選手へバトンが渡らず。東京五輪の決勝に立ったメンバーでは唯一の代表入りとなりました。 2022年の6月には、国が指定する難病「潰瘍性大腸炎」を患っていることを明かし、休養を発表。パリ五輪は100mの出場は叶いませんでしたが、リレーチームの大黒柱として3大会連続の出場をつかみました。 リレー強化を担う日本陸連の土江寛裕ディレクターは、「バランスのとれたメンバー。どの選手がどの走順に入っても成立する」と力説。その上で「リレーのメダルには必ず桐生が絡んできた。精神的な支柱。桐生のアドバイスに対しては、みんな真剣に聞いて一目を置かれる存在」と語りました。 今後は今月20日のダイヤモンドリーグ・ロンドン大会に出場予定。「(桐生が)きちっと3走を走れるかチェックするのがロンドンでの一番の目的」とパリ五輪前哨戦を見据えました。 パリ五輪の陸上競技は8月1日から11日まで行われます。