辻陽太がTAKESHITAにリベンジ達成『G1』セミファイナル進出決定「新日本プロレスは俺が背負う!」
「俺からしたら世界一はここ、新日本なんだよ。俺はこの新日本に誇りを持ってプロレスやってんだ」
新日本プロレスは8月15日 (木)、千葉・幕張メッセ 国際展示場9ホールにて『G1 CLIMAX 34』第17戦を開催した。 【動画】『G1 CLIMAX 34』辻陽太vsKONOSUKE TAKESHITA(試合ハイライト) 『G1 CLIMAX 34』 日時:2024年8月15日 (木) 17:00開場18:00開始 会場:千葉・幕張メッセ 国際展示場9ホール 観衆:1,111人 メインイベントでは『G1 CLIMAX 34』優勝決定トーナメント・ファーストステージ、Bブロック3位の辻陽太とBブロック2位のKONOSUKE TAKESHITAの一戦が行われた。 両者は開幕戦で対戦し、激闘の末にTAKESHITAが勝利しているが、今回は辻にとってその雪辱を果たす絶好の機会となった。 試合はゴングと共に両者がリング中央で対峙し、じわじわとプレッシャーをかけ合う形でスタートした。序盤は互いの力を試すような探り合いから始まり、辻がサイドヘッドロックで優位に立つ場面も見られたが、TAKESHITAもこれに応じて強引にペースを取り戻した。 フィジカルの強さを活かしたTAKESHITAの攻撃は、辻の動きを封じる展開となったが、辻も怯まず反撃の機会を狙っていた。 中盤、TAKESHITAが攻勢を強める中、辻は相手の左膝に照準を合わせた戦術を展開。ドラゴンスクリューやレッグブリーカーで徹底的に攻め立て、TAKESHITAの動きを制限することに成功した。 これにより、TAKESHITAは得意技を繰り出すタイミングを失い、反撃に転じるも成田から連日にわたる膝を責められた痛みが響き、十分な威力を発揮できない場面が増えた。 試合終盤、両者の体力は限界に達し、場外戦やエプロン上での攻防が続いたが、辻はここでも巧みにTAKESHITAの膝を狙い、着実にダメージを蓄積させていった。 辻の冷静な戦術が光り、TAKESHITAを追い詰める展開となったが、TAKESHITAも負けじと反撃を試みた。 しかし、辻は最後にジーンブラスターを炸裂させ、TAKESHITAから3カウントを奪取。これにより、辻は8月17日の両国大会で行われるセミファイナル進出を決定した。 <試合結果> ▼メインイベント(第8試合) 時間無制限1本勝負 『G1 CLIMAX 34』優勝決定トーナメント・ファーストステージ <Bブロック3位> 辻陽太 〇 vs <Bブロック2位> KONOSUKE TAKESHITA × 21分30秒 ジーンブラスター→片エビ固め ※辻が優勝決定トーナメント・セミファイナルへ進出 試合後、辻はマイクを握り、敗北したTAKESHITAに向けて挑発的な言葉を投げかけた。「お前はどこを目指してんだ?」というTAKESHITAの問いに対し、辻は「俺が目指すのはIWGPヘビー級のベルトに決まってんだろ」と宣言。 さらに、IWGP王者となった暁には「俺はな近い将来必ずIWGPを獲る。そしてIWGPのチャンピオンとして、お前んところのチャピンを潰してやる。だからさ、近い将来お互いにチャンピオンになったら、その時また闘おうぜ」と再びTAKESHITAと対戦することを約束し、観客の喝采を浴びた。 辻はリング上で勝利を誇示し、観客に「俺はこの『G1』を獲って、今まで誰も成し得なかった春夏連覇を達成する。覚悟はいいかー、新日本プロレスは俺が背負う!」と力強くアピールして大会を締めた。 ■試合後バックステージコメント 辻「(※片ヒザを着いて)TAKESHITA……正直言って、お前は凄いよ。メチャメチャすげえ。こんなヤツが、日本人でいると思わなかった。(※フロアに座り込んで)お前はさあ、自分自身で『世界を見てる。だからアメリカで俺はプロレスをしてる』っていうんだろ? でもさ、俺からしたら、世界一はここ、新日本なんだよ。俺はこの新日本に誇りを持ってプロレスやってんだ。どうだ、お前は感じたか? この新日本プロレス、スゲエだろ? 俺の率直な思い。正直、アメリカAEWでプロレスしてるお前よりも、この新日本で闘ってるお前の方が、俺にはよっぽど魅力的に見えたぜ(笑顔)。まあでも、これで1勝1敗だ。お互いプロレスをやってれば、またどこかで出会うことがあるだろうよ。その時には、お互い(※腰のベルトを巻く仕草をして)持つもの、背負うものが増えてるだろうな。いつかお前と一緒にバーベルを挙げられる日を楽しみにしてるよ(笑顔)。次はフィンレーか……。(※ゆっくり立ち上がりながら)オイ、フィンレー、忘れてねえよな? お前が記者会見でダメにしたマーロウのプリン、まだ2個分の恨みが残ってるんだぜ。覚悟はいいか? Are you ready、Finlay?」 TAKESHITA「(※ヒザに手をつき、顔を伏せて)夢……夢見せるとか言っときながら、終わっちまったよ。(※涙を拭って)ごめんな。夢、終わらせちまったよ。(※顔を上げると、目に涙を溜めて)外敵で、AEW/DDTから『ジ・アルファ』として来て、いろんなもん背負ってきたけどよぉ、公式戦が進むにつれて、新日本プロレスのファンの人たちの応援も、TAKESHITAコールもデカくなってきてよぉ、いつの間にか、DDT/AEWだけじゃねえ、新日本プロレスも、日本のプロレス界全部を背負って闘うつもりで、新日本プロレスのファンの人たちの支持が大きくなるたびに、やっぱり、竹下幸之助がやってきたプロレス、何も間違ってねえって、俺の信じてきたプロレス、何も間違ってねえって、そう思えるようになって。だから、この『G1』の前から、DDTの時から応援してくれてるファンの人たちも、胸張って堂々と、竹下幸之助のファンだって、DDTのファンだって、AEWのファンだって、そう言えるように、俺、もっと強くなるから。何も間違ってねえから。いつもよぉ、動画配信で、DDTの先輩たちも、若い子たちも、見てくれてんだよ。だから決勝まで行って、優勝して、『俺たちのプロレス間違ってねえ』って、そう言ってやりたかったけど……(※言葉に詰まる)もうちょっとだった。もうちょっと……。でも間違ってねえから! 間違ってねえから! またアメリカ帰って、いろんなもん背負って、AEWのリング、立ってくるよ。オイ、辻陽太、辻陽太だけじゃねえ、俺に勝ったヤツらいるよな。オメーらだけじゃねえぞ。何度も言ってるように、棚橋弘至、そして、ゲイブ・キッド。『俺と決勝で会おう』って言ってくれたザック・セイバーJr.。またいつか会おうぜ」 <写真提供:新日本プロレス>
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