三菱重工浦和DF石川璃音、2連覇達成でもINAC神戸と日テレ東京Vには「勝つしかない」
WEリーグ2連覇を達成した三菱重工浦和が15日、さいたま市内のグラウンドで公開練習を行った。この日はゲーム形式の他、アーリークロスの対応などの確認を行った。 チームは2試合を残して2年連続のリーグ優勝が決定したが、18日にINAC神戸(ノエスタ)、25日に日テレ東京V(浦和駒場)とライバル対決が控えている。この2チームとは前半戦でともに引き分け。INAC神戸には皇后杯決勝でPK戦の末に敗れておりまだ1勝もできておらず、“最終決着”を付ける意味合いもある。 楠瀬直木監督は2試合に向けて「絶対勝たなきゃいけない」と明言。優勝が決定すると、一般的にはチームの雰囲気が緩む可能性も考慮し「『みんなもそうならないように』と言って気にはしている。だけど、どっかそういうところはあると思う。ここでだらしないことをしたらいけない。せっかく優勝をさせてもらったからには、やっぱりチャンピオンだなっていうことは見せていかなきゃいけないので、ちょっと正しています」とチームを引き締めていることを明かした。 なでしこジャパンDF石川璃音も「あと2試合残っているので、優勝が決まったからには勝つしかないと思っている。次に準備したい」ときっぱり。相手のINAC神戸はFWになでしこFW田中美南、サイドにはMF守屋都弥、MF北川ひかる、DF三宅史織、GK山下杏也加とタレントぞろい。サイドからのクロス対応や、GKやセンターバック(CB)からのロングフィードを使った攻撃を武器としている。「CBからや、GKから(田中)美南さんに当てるボールは多くあると思う。そこを自分が潰せたら本当にチームとして楽になると思う。ヘディングで跳ね返したり、インターセプトは考えています」と戦い方に思いをめぐらせた。 まだ20歳の石川だがディフェンス陣のリーダーとしての自覚も芽生えた1年となった。「たくさんの組み合わせの中でも無失点ができているのは、みんなのおかげでもある。自分が(統率の)声をかけたからと思ってもらえるとうれしい。残り試合2試合もそう思ってもらえるように、引っ張っていくんだという気持ちを持ちつつ戦えたらいいなと思う」と意気込んだ。 そして週末のINAC神戸戦へ「(守屋)都弥さんと(北川)ひかるさんは運動量があってクロスも精度が高い選手。寄せることも大事ですし、中の準備っていうのも大事になる。そこは徹底してマークもしたいし、大きく跳ね返してそこからもう一回守備をするっていうのもすごい大事になってくる。一つ一つ集中してやりたいですね」と表情を引き締めていた。
報知新聞社