バスケットボール 新リーグNBLは成功するのか?
バスケットボールの「トップリーグ」であるNBL(ナショナルバスケットリーグ)の設立プレゼンテーション及び設立パーティが1日、東京都内で行われた。 当初、JBLとbjリーグという2つのリーグが日本にあるという歪な形態を解消するための統合組織として立ち上がるはずが、結局、bjリーグからの参加チームは、千葉の1チームだけに留まった。 プレゼンテーションでは、日本において、野球、サッカーに並ぶ「第3のメジャースポーツ」を目指すことと、インドア競技において、「NO.1プロフェッショナルスポーツ」になることを新リーグのビジョンとして説明され、専務理事/COOの山谷拓志が、「バスケの魅力からすれば、20年あればプロ野球を越えることは不可能ではないと思う」と語ったが、参加12チームのうちプロは7チーム、トヨタ、アイシンらの5チームは、企業チームとしての参加で、プロリーグとは名乗れない中途半端なものになった。 JBLとの大きな違いは、企業チームであっても地域名称を付与したことと、自主興行を行うという運営形態だ。「1試合平均、2000人の観客動員が目標」(山谷氏)でその観客動員に比例する形で還付金をチームに分配するという。 7チームあるプロ及びクラブチームは、その入場収入及びチームスポンサーフィーをベースに経営を組み立てていかねばならない。 bjリーグのようなドラフト制度は導入されていないが、各チームの戦力均衡を図るためにサラリーキャップ制度が導入される。登録15人の合計年俸(外国人選手を含む)が1億5000万円(bjは7000万円)を越えてはならないとされた。企業チームの中では、年収3000万円クラスの選手もいたため、企業チームの一部の選手からは、批判の声も上がっている。確かに企業チームの選手までをサラリーキャップで縛るには無理がある。給料のすべてをサラリーにみなすようだが、何をして給料のすべてをプロにおける年俸とみますのか、その定義にもっと議論は必要だっただろう。 また、これまでJBLでは、日本人選手の技術強化の意味もあって外国人選手の出場枠は1人とされていたが、NBLでは第1、第3ピリオドは2人、第2、第4ピリオド、及び延長戦は1人に変わった。ファンに外国人のダイナミックなプレーを見せたいというプロ的要素と、外国人補強の効果でチームの戦力格差を縮めようという狙いだ。