いま裁判で話題の「フランク三浦」ってどんな時計? 大阪の販売会社に聞く
製造販売は大阪・天王寺の会社
有名なスイスの高級時計「フランク・ミュラー」のパロディー商品「フランク三浦」。製造販売しているのは大阪の会社「株式会社ディンクス」(大阪市天王寺区)だが、ミュラーから商標登録侵害で訴えられて、特許庁は登録を取り消した。ところが、「フランク三浦」側は訴訟を起こして商標を無効とした特許庁の判断を取り消すように裁判所に求めた。その判決が12日、知財高裁(知的財産高等裁判所)であったが、なんと、「三浦」側の勝訴となった。言わばパロディーウォッチが認められたというわけで、これが今、ちょっとした話題になっている。さて、この「フランク三浦」とはどういうものなのかを、製造販売会社に聞いてみた。 SMAP解散報道で一躍注目 大阪「スーパー玉出」はどんな店?
芸能界などでも身につけている人は多い
特許庁は、ミュラーの商標登録無効の申し立てを受けて昨年9月、「ミュラーへの『ただ乗り』だ」として、登録を取り消した。 だが今回の裁判の判決は「呼称は似ているが、外観で明確に区別できる」と指摘し「多くが100万円を超える高級腕時計と、4~6千円程度の低価格商品の『三浦』を混同するとは到底考えられない」などとし、要は本家の「フランク・ミュラー」と間違って購入し、“騙された!”とはならないというもの。 今やファンも多く、芸能界をはじめ、元ヤクルトスワローズの宮本慎也などスポーツ界にも、フランク三浦の腕時計を身に付けている人は多いようだ。
フランク三浦は人前に顔をほとんど出さない謎の天才時計師?
ちなみに、フランク三浦は、人前に顔をほとんど出さない謎の天才時計師(という設定?)。 その「フランク三浦」が作る腕時計は、まさにシャレの効いた低価格パロディーウォッチで、70~80種類もあるという。 文字盤にもちゃんと「フランク三浦」と書いてあるし、しかも完全非防水。海外などで売られている、一流ブランドの偽物ではない。 今回の裁判は、商品のパロディー性ではなく、「フランク三浦」の商標登録が「フランク・ミュラー」の商標登録を侵害しているというミュラー側の訴えだったが、大阪的に言うと、「フランク・ミュラー」と「フランク三浦」を間違えるヤツなんておらんがな、という判決となった。