カラオケ中…「呂律が回ってない」友人が気付いた異変。その後意識を失い…34歳で体験した脳出血とその後遺症に向き合う強い思い
若い人の情報が全然なかったため発信を
InstagramやYouTubeの投稿では、前向きな考え方や気持ちを発信しているいずみさん。そのように発信する理由は、自身が入院しているとき、若くして脳卒中になった人の情報がなかったからでした。 「とにかく入院中はこの先自分がどうなるのか?半身麻痺の人はどうやって生きているのか?世の中に若くして脳卒中になった人の情報が全然なくて本当に苦しかったです。残念ながら僕に脳出血を止める力はありません。それならあのとき僕自身が見たかった情報を発信することで、病室で1人不安だった自分と同じような人の力になれるんじゃないかと思い、発信していこうと決めました」 「最初から今みたいに前向きだったわけではありませんが『つらいよー』ってことばかり言ってるのはみんな聞きたくないだろうし、僕なら見たくないです。そこで明るい9割、つらい、苦しい1割くらいで発信していこうと思いました。入院中とにかく不安で孤独でつらかったです。その経験を発信し、みんなで手を取り合って前に進んでいけたらと思っています」 いずみさんが発信を続ける上で、たくさんの人たちと出逢えたことが自身の一番の変化だと語ります。 「倒れなかったら会うことがないままだった人たちと出逢えたのは大きいです。あと、失敗しても動画のネタになるからいいかという気持ちからスノーボード、夏フェス、ハイキングなどさまざまなことに挑戦するようになり、前向きになれたと思います!」 また、家族が脳卒中になったと相談されたり、リハビリ入院中の方から相談のDMを頂いたりするようにもなったといいます。 「今後も、当事者の人たちが生活しやすくなる自助具の紹介や『あの人、半身麻痺があるけどなんか楽しそうだね!』って思ってもらえるようなコンテンツを発信していきたいです。僕を通じてたくさんの人が繋がっていけたら嬉しいです」と語るいずみさん。 大きな病を経験したにもかかわらず、前向きに発信しているいずみさんの投稿からたくさんの元気をもらえます。いずみさんの人柄や笑顔、そして力強いメッセージから今後たくさんの人が繋がっていくでしょう。
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