【速報】南紀白浜空港を特定利用空港に指定へ 自衛隊や海保の円滑な訓練へ整備進める 九州・沖縄以外の空港の指定は初めて
国の防衛力強化の一環で、自衛隊や海上保安庁が平時から訓練で円滑に利用できるように整備を進める「特定利用空港」に南紀白浜空港(和歌山県白浜市)が指定されることがわかりました。九州・沖縄以外で特定利用空港が指定されるのは初めてです。
和歌山県の岸本周平知事が8日の定例会見で、今年度末ごろの指定に向けて国と協議を進めていることを明らかにしました。
特定利用空港・港湾は、自衛隊や海上保安庁による国民保護や平時の訓練などを円滑化するため、南西諸島を中心に空港や港湾を整備する仕組みです。総合的な防衛体制強化を目的として、2022年12月に閣議決定された国家安全保障戦略に盛り込まれました。
昨年12月20日時点で、全国の8空港と20港湾が指定されています。
岸本知事は8日の会見で「基本的には防災の観点から(指定に向けた国からの依頼を)お受けした。南海トラフ地震が起きた場合に自衛隊や海保と緊密な連携ができることに期待したい」と話しました。
他国による武力攻撃の対象になるおそれについて問われると「自衛隊や米軍の基地がまず対象になるので、特定空港になっても、自衛隊機が常駐していない空港が武力攻撃の対象になる蓋然性は非常に低いと考えている」と話しました。