下地にUVケアがあれば、日焼け止めはいらない?美容のプロが答える紫外線対策Q&A
シミ、シワ、たるみ、乾燥……と、あらゆるトラブルを引き起こす、肌の最大の敵「紫外線」。年々気温が上昇し、夏が過酷になるにつれ、UV対策の重要性も増しています。幸いにも今年は最新技術を投入した優秀アイテムが豊富。美肌見せ、スキンケア効果、敏感肌向け、塗り直し用といった目的に合わせて、自分にぴったりなものを選びましょう(撮影◎ジョン・チャン スタイリング◎大沼 静 取材・文◎入江信子) * * * * * * * ◆紫外線対策Q&A(1) Q1)最新UVケアアイテムを使うメリットは? A) 「UV対策アイテムの技術進化は毎年めざましいものがあります」と話すのは水井真理子さん。エイジングケアをする、肌を美しく見せるなどプラスαの機能が充実しているうえ、感触も軽やかになっているそう。「だからこそ、その年の最新製品を取り入れるのがおすすめです。大切なのは、UVケアまでをスキンケアの一部ととらえること。紫外線をしっかり防げば、1年後に肌トーンの明るさアップも夢ではありません」(水井さん。以下同) Q2)下地にUVケア機能がついている場合は、UVケアアイテムは不要? A) 「UVケアアイテムの目的は紫外線を防ぐこと。下地の役目は肌を美しく見せ、メイクのりをよくすること。それぞれ用途が違うため、どちらも使うのが原則です」。その理由は、UVケアアイテムを下地として使う場合、塗る量が少なくなるため、UVカット効果としては頼りなくなりがちだから。「いずれか1つにしたい場合は、UVケアアイテムに美肌効果がプラスされたものを選び、塗る量を守るようにしましょう。そうすれば、下地を省略してもよいと思います」
◆紫外線対策Q&A(2) Q3)UV対策の効果を最大限に発揮する塗り方を教えて! A) 「とにかく使う量が大事。たっぷり塗りましょう。クリームタイプなら大粒のパール大、乳液状だったら500円玉大を目安に。両頬、額、あご、鼻の5ヵ所にのばして置き、その後、指先を使って全体に軽く押さえるように広げると密着力がアップして落ちにくくなります。こすって広げるとムラになるのでやめましょう」。頬の高い箇所、額は焼けやすいので、特に丁寧に塗るのが鉄則。「年齢が出やすい首も忘れずに塗りましょう。手に適量をとり、あご下から首のつけ根、首の前から後ろへ、さらに襟が開いた服の日はデコルテまでのばします」 Q4)日中の塗り直し、キレイに仕上げる方法は? A) 「日中、汗をかくと塩分が肌に残り、肌の酸化や乾燥の引き金になります。少し面倒ですが、水を含ませたコットンで肌表面を軽く拭き取ってから、日焼け止め効果のあるパウダーやSPF値の高いクッションファンデーション、BBクリームを重ねるのがベストです」。ミストタイプのUVケアスプレーを活用するのも手です