【腸内タイプ別に商品提案】明治、 パーソナルケアサービス「Inner Garden」のEC販売開始
明治は12月12日、体の状態を可視化し、適切な情報や商品を提供する「見える化」サービスにおいて、腸内細菌を測定し、腸内タイプにおすすめの素材を配合した商品を提供する、腸内タイプ別パーソナルケア「Inner Garden(インナーガーデン)」のEC販売を開始する。腸内細菌を通じて健康をサポートする。 【画像5点】腸内タイプ別に商品を提供するサービスイメージ 明治の展開する「見える化」サービスは、健康診断では把握できない体の状態を可視化し、適切な情報や商品を提供することで、顧客の健康に貢献していくサービス。第1弾として、唾液から免疫状態を把握できる「免疫チェック」の提供を2024年9月に開始した。 12月12日には第2弾として、「腸内細菌」を可視化し、腸内タイプにおすすめの素材を配合した商品を提供するパーソナルケアサービス「Inner Garden」の提供を開始する。腸内細菌の代表的な5菌属(バクテロイデス、ルミノコッカス、フィーカリバクテリウム、プレボテラ、ビフィドバクテリウム)の量とバランスを測定し、腸内細菌のタイプ分けを実施。測定結果に基づき、ユーザーの腸内タイプにおすすめの素材を配合した商品を全5品のラインアップの中から選んで提供する。 「腸内デザイン」をコンセプトにしたアプローチによりグループ全体で「病気ゼロ」を目指すメタジェン監修によるサービスとなり、腸内細菌の測定は、受託臨床検査、臨床検査薬事業におけるリーディングカンパニーであるH.U.グループホールディングスの子会社のH.Uグループ中央研究所で実施する。 人の体内には、約1000種類の腸内細菌が存在するとされ、個々の体内ではそのうちの100種類程度が腸内細菌叢(腸内フローラ)を形成。その構成は個人ごとに異なっており、腸内タイプの把握とそのタイプの栄養源(素材)の摂取が重要との考えから、「腸内細菌」を可視化するサービスの提供に至った。 専用サイトでは、5菌属それぞれの量を偏差値化した「菌偏差値」と、腸に良い生活ができているかの独自指標「ガーデンスコア」の確認が可能。ユーザーは、サービスで提供される飲料を一定期間飲用後の再測定により、腸内細菌の変化を確認できる。さらに、生活習慣アドバイスや腸に関するコラムなどを配信し、腸内細菌を通じて、利用者の健康生活を継続的にサポートする。 近年、健康意識の高まりを受け、腸内環境市場は約1500億円の規模となっている。明治は、2026中期経営計画の実現に向けて国内事業の新たな可能性を探求する中で、腸内細菌と健康課題の関係性について着目。長年にわたる腸内細菌研究の知見と技術を活かし、構想に約3年をかけ、社内新規事業開発で個々の腸内環境に寄り添った「Inner Garden」の提供に至ったとしている。サービスを通じて、食事、運動、睡眠などと並ぶ健康習慣として“自分の腸内環境を知って育てる”ことを幅広く根付かせることを目指す。
日本ネット経済新聞