「育休復帰が嫌でたまらなかった…」40代ワーママが夢中で働いた結果、得られた“あるもの”とは?
いざ、仕事復帰してみると……
ところがどっこい!いろんなことを考える暇もないくらい、忙しい!! 中堅技術職として、会議、実験、報告書作成、予算申請、出張、論文検索…… 昼食いつ取るねん!と突っ込みたくなるくらい。 仕事もどりゃぶりの雨のごとく降ってきますし、バッティングセンターでマウンドに立つ風に、カキン!カキン!と打ち込んでも間に合わない。モレ、抜けも多く、関係者に叱られたり、迷惑をかけたり、まー慣れるまでに相当の時間を費やしました。 すると……
良い意味で、子供との距離も取れるようになりました
今まで尋ねないと話してくれなかった長男が、自発的に今日会ったことを話すようになりました。 「今日○○君に仲間に入れてもらえなかった」と言われても、「そっか。嫌だったよね」と子供の様子を伺いつつも、必要以上の心配はやめ、受け流せるようになりました。 以前の私なら、子供の思いを受け止めるよりも、自分自身の不安を解消するために、しつこく解決方法を説明していたことでしょう。「今度○○君にこう言われたら、こう返しなさい」みたいに。 そんなことを繰り返していれば、いつしか私に話をすることを子供が億劫に感じるようになっていたかもしれません。 違う顔を持つことは、気持ちが程よく分散され、私にとってそれぞれにいい結果をもたらしてくれています。 会社員の顔は、『もう1つの心の居場所』なのかもしれないなぁ~と思うようにもなりました。 さて。 冒頭の予備校の先生の話。 実は、こんな続きがありました。 教科を1つに絞ることをお薦めしないと言っていた先生。チョークを触りながら、なぜかいつも以上に饒舌に語り始めました。 「あのな~よく聞け~」 とエンジンがかかっている様子。
「どれか1つの教科で結果が出ると、自ずと他の教科も点数が上がる」
先生は、気持ち良いくらい言い切りました。 「ここまで繰り返し学んだら、ここまで自分を追い込めば、結果が出るって体感する。1教科だけでもポンと上がったらこっちのもの。後はその経験が君を引き上げてくれる」 ふーん。 「だから、いろんなことに挑戦しなさい」 いろんなことに挑戦しなさい…… 10代後半に聞いた言葉。 40を超えた今の方が、ストンと腹落ちしています。 仕事、子育ても自分の夢も、まだまだ手探りで、今は全然結果が出る気配はないけれど、必死に進むうちに相乗効果でうまく回るかな? 近い将来、そんなサプライズも期待しつつ、今日もドタバタの日々は続いていくのであります!
【Profile】ぽに
関西在住。約50平米のマンションに1歳・年長・小2の男の子3人、モーレツサラリーマンの夫と5人暮らし。出張多め、両家遠方、夫婦共に研究職。ワンオペや出世の厳しさ、家事・育児の奮闘を書いたブログが人気になり書籍化された【ススメ共働家】。つまずき、転び、前のめる共働きの日常と現実を軽快に発信し続けている。