占術研究家・水晶玉子に聞く2025年…変化の波を乗り越える方法とラッキーアイテム
2025年の開運の基本は?
2025年が幕を開けました。24年は元日に能登半島地震が発生したのをはじめ、各地で記録的な猛暑や豪雨に見舞われ、物価高が私たちの暮らしを直撃しました。人々の意識や社会のあり方が変わりゆく中で、25年はどんな年になるのでしょうか。「水晶玉子 開運・和暦ダイアリー2025」(世界文化社、税込み2090円)の著者で人気占術研究家の水晶玉子さんに話を聞きました。 24年の干支は「甲辰」でした。十干(じっかん)の「甲」は、五行十干のサイクルの最初の気で、昨年のインタビューでは、「24年は、10年の運気のサイクルの始まりの年、新たなスタートの時」とお伝えしました。「甲」は五行に当てはめると「木」で、陰陽は「陽」なので、“木の陽の気”です。そして、季節や方角を示す十二支の「辰」は架空の生き物で、陽の気が震えるように大きく動き、満ちあふれる状態を表します。世の中の空気や流れがガラッと変わることが多い年で、まさに24年は新しい動きが次々と起きた年と言えるのではないでしょうか。 25年の干支は「乙巳(きのとみ)」です。十干の「乙」は、こちらも「木」ですが、陰陽は「陰」ですので、“木の陰の気”になります。「巳」という文字は、蛇が首を上げている姿を表しています。そして、「巳」が表す季節は初夏で、生物が暗いところから明るい場所に出てきて、勢いよく成長していく姿を、頭を持ち上げた蛇の姿になぞらえていると言われています。 「乙巳」の年は、草花があっという間に地面を覆っていくように、良いことでも悪いことでも何か1つ変わり始めると、まるでオセロの盤面の石が一気に一つの色に変わるように、それが一瞬で広がるというイメージを持っています。 また、「巳」は「火」の気を持つ十二支なので、「木」の気を持つ「乙」に火が付けば、野火のように一瞬で燃え広がり、社会が変わっていくようなことがあるかもしれません。「ドラスティックだけど少し危険」がキーワードかもしれませんね。 そんな25年には、「みんながやっているから」とか「今まではこうだったから」といったスタンスだと、自分の進むべき方向を間違いやすいと思います。乙巳の年は、自分で考えながらしなやかな姿勢をとるほど、人生が上向いていくという特徴がみられます。もし、上司や家族と意見が合わない時でも、表面上は従いつつ、でもそれに流されず、自分の意見を心の奥にしっかりと持ち、柔軟に選択をしていけば、運は開けていくでしょう。 もうひとつ忘れてはいけないのは、新しいモノやコトが出てきても、食わず嫌いにならないことです。「知ろう」と学ぶ努力を怠ってはいけません。 25年のラッキーアイテムですが、蛇のように長くて柔らかいものがいいでしょう。たとえば、携帯ストラップを長くするとか、長いネックレスを装着するといったことですね。リボンを結ぶような行為も吉。草花の絵柄がデザインされた服などもいいでしょう。加えて、揺れるものが良いので、ドロップタイプの揺れるイヤリングやピアスもおススメです。 「乙」と「巳」は両方とも、「柔軟さ」や「しなやかさ」の象徴です。私たちも、風にそよぐ草花や、にょろにょろと動くが素早さもある蛇のしなやかさを意識して現実と向き合い、試行錯誤しながら自分らしい生き方を探していくべき年であると思っています。 (取材/読売新聞メディア局 杉山智代乃)