【鳴尾記念】上位人気信頼、5、6枠優勢のコースデータ 同距離組のボッケリーニ、ロードデルレイがリード
下り坂を利用したスパートが理想
今週も引き続き関西圏は京都開催。最終週の宝塚記念まで4週間の延長戦がはじまる。春の京都は冬とは違い、比較的好天に恵まれており馬場状態もいい。この先、梅雨に入る状況で、はたして宝塚記念はどんな馬場になるのか。 【日本ダービー2024 推奨馬】勝率75%&単勝回収率252%の強烈データに該当! SPAIA編集部の推奨馬を紹介(SPAIA) 4回京都開幕1日目のメインは鳴尾記念。阪神と同じく内回り芝2000mで行われる。とはいえ、阪神と京都では最後の坂など違いも大きい。外回りほどではないが、3、4コーナーではアップダウンが待ち受ける。下りを利用した早めのスパートが定石で、阪神よりもレースの動き出しが速い。上がり最速より同3位の成績がよく、先行型が強い。勝負所の下り坂が助けてくれるため、少々のハイペースでは前が簡単には止まらない。そういった傾向も含め、ここでは2018年~2024年5月19日、京都芝2000m、古馬3勝クラス以上16レースのデータを使用し、コースの特徴をつかんでいく。 平穏な決着が多い京都のなかでも、上級条件の中距離戦はことさら堅い。1番人気【5-3-1-7】勝率31.3%、複勝率56.3%、2番人気【5-2-2-7】勝率31.3%、複勝率56.3%と1、2番人気合わせて半数以上勝っている。複勝率も4番人気までは40%を超えており、ここにラインがある印象だ。 5番人気【0-0-4-12】複勝率25.0%以下は冴えず、大振りできない。とはいえ、10番人気以下【1-4-1-53】勝率1.7%、複勝率10.2%と二桁人気の複穴がないこともない。上位人気を基本線に少し穴を絡めてもいい。 京都は馬場のバイアスが強く、内外極端な傾向が出やすい。冬のような外差しもあれば、春前半のように内の先行勢が止まらないこともある。その日の馬場傾向はしっかりチェックしておきたいところだ。内回りを一周する芝2000mは1枠が【2-1-4-12】勝率10.5%、複勝率36.8%と高く出ているが、関西圏の芝上級条件は滅多に多頭数にならないので、取り扱いに気をつけよう。12頭立て以下が9レースあり、1枠はそもそも頭数が少なく、確率が高く出やすい。 それを踏まえると5枠【4-3-0-20】勝率14.8%、複勝率25.9%、6枠【3-2-3-20】勝率10.7%、複勝率28.6%など外の成績がいい。特に5、6枠がいいのは真ん中付近の外すぎない枠から序盤、内の攻防をみながら運べるからだろう。先行脚質に優位なコースであり、自分のペースで位置をとれる利点は大きい。内に入った場合、勝負所で仕掛けが遅れることもある。なるべく自由に動けるポジション、かつ外を回りすぎないのがこのコース攻略のカギだ。