「おじさんがかわいそう…」 “パーカーおじさん”イジりに対するホリエモンの怒りはド正論ーー“おじさんイジり”がNGになった、現代の切実な事情
そして、たとえ実際に立場が上であろうと、中高年男性は前述の通りハラスメントを恐れて何も言えなくなっているのです。いまや「自分より強い立場にいるから」という理由で“おじさんイジり”を正当化することは難しいでしょう。 とはいえ、騒動の発端となった女性脚本家は、この炎上騒動に乗って「おじさん専用パーカー」を売り出すなど、いわゆる“炎上商法”を行っているようにも見えます。どれだけ燃えたとしても、謝罪や取り下げ、反省といったことはないでしょう。
しかし多くの普通の社会人は、もはやイジりリスクが高まっているということを認識すべきですし、ダイバーシティ&インクルージョンは世界の流れであり、スタンダードであることを忘れてはなりません。 とりわけ企業に勤務する人にとって、ハラスメントリスクと同等に、あってはならないこととなった「おじさんイジり」。新たなリスクとして、ぜひご留意ください。
増沢 隆太 :東北大学特任教授/危機管理コミュニケーション専門家