次世代AI PCの市場投入とソリューションビジネスの強化--日本HP・岡戸社長
2025年に向けたIT企業のトップメッセージや年頭所感を紹介する。 日本HP 代表取締役 社長執行役員 岡戸伸樹氏 私たちは今、AI技術による産業変革を経験しています。AIが日々新しい可能性を解き放つ中で、消費者はその変化を前向きに受け入れ、ビジネスは具体的な応用を進めています。HPが2024年に実施した世界12カ国の従業員と仕事との関係性を調べる調査「HPワークリレーションシップ・インデックス」を見ると、仕事でAIを利用しているナレッジワーカーの割合は、2023年の38%から66%に急増しました。 2024年は、AI PCの登場により、PCがパーソナルコンピューター(Personal Computer)からパーソナルコンパニオン(Personal Companion)へと変貌して生活や仕事の在り方が進化する、新時代の幕開けの年となりました。プリンティングにおいても、AIを活用することでプリンティング体験を向上させる取り組みがグローバルで始動しています。 1999年にスタートした日本HPのPC東京生産(Made in Tokyo)は2024年7月に25周年を迎えることができました。お客さまに近い場所でご要望にあった仕様のPCを5営業日でお届けする取り組みを続け、法人向けPCはブランド別で業界トップのマーケットシェアを獲得するまでに成長している。 2025年は、PC業界では、「Windows 10」のサポート終了や「GIGAスクール構想」第2期などによる需要の高まりが期待されます。日本HPは、次世代AI PCの積極的な市場投入に加え、ソリューションビジネスを強化することで、お客さまのビジネスの生産性向上に貢献します。商業印刷や3Dプリンティングによる製造業のデジタルトランスフォーメーションも継続して支援してまいります。 日本HPは、ジョブ型人事制度を採用し、社員には「キャリアは自分で作るもの」という考え方を推進しています。変化のスピードが加速する中、新たなスキルアップの機会をタイムリーに提供するのと同時に、社員一人一人がより自発的にスキル向上を考える仕組みを提供し、それぞれの経験やスキル、将来の希望に沿ったキャリアパスづくり、自己実現を支援します。 日本HPのわれわれ全員がこうしたビジョンを共有し、実行に移すことで、企業としての成長を実現してまいります。