まさに“主役”...夏の甲子園で覚醒したスター6人
浅村栄斗(大阪桐蔭)
投打:右投右打 身長/体重:182㎝/90㎏ 生年月日:1990年11月12日 ドラフト:2008年ドラフト3位 現在は東北楽天ゴールデンイーグルスの主砲として活躍する浅村栄斗も、夏の甲子園で攻守に渡る活躍を見せた。 強豪・大阪桐蔭で2年夏からセカンドのレギュラー格となったが、甲子園出場はならず。最高学年となってからは不動の「1番・ショート」としてチームを牽引し、最後の夏には“聖地”への切符を勝ち取った。初戦の日田林工(大分)戦から5安打を放つなど躍動すると、続く金沢(石川)戦では圧巻の2ホーマー。遊撃守備でも好プレーを連発するなど大会を通じて攻守に圧倒的な存在感を放った。 全6試合で安打を記録し、打率.552(29打数16安打)、2本塁打とリードオフマンの役割を全う。大阪桐蔭を17年ぶりの甲子園優勝に導いた。 また、大会16安打は歴代2位タイ。数多くのプロ野球選手を排出している大阪桐蔭の中でも、「歴代最強の1番打者」という呼び声が高い由縁となっている。この活躍で一気にプロの評価を高め、ドラフト上位でプロ入りを果たした。
今井達也(作新学院)
投打:右投右打 身長/体重:180㎝/70㎏ 生年月日:1998年5月9日 ドラフト:2016年ドラフト1位 第98回大会で甲子園優勝投手に上り詰めたのが、埼玉西武ライオンズで活躍を続ける今井達也だ。 今井は、力強い速球を武器に2年夏の栃木県大会でベンチ入り、下級生か才能の片鱗を示していたが、課題のコントロールに苦しみ、甲子園大会ではメンバーから外れるなど悔しさを味わった。 新チームでは主戦を担うも、3年春の県大会では背番号「1」を入江大生(現横浜DeNAベイスターズ)に譲り、登板機会なしに終わる。それでも、3年夏の県大会ではエースの座を奪還。夏の甲子園出場を勝ち取ると、初戦の尽誠学園(香川)戦で、13奪三振完封勝利を飾った。続く花咲徳栄(埼玉)戦では、自己最速を更新する152㎞を計測するなど潜在能力を遺憾なく発揮。 勢いのままに決勝へ進むと、北海(南北海道)との決勝戦も9回を1失点で投げ切り、作新学院の54年ぶり全国制覇に大きく貢献した。今井は全5試合(41回)を投げ、イニングを上回る44奪三振、防御率1.10(失点6、自責点5)をマーク。すべてのゲームで150㎞を計測するなど文字通り覚醒し、ドラフト会議では西武から単独1位指名を受けた。