aiko、King Gnuを聴きながら夜中にジムへ行って…新井和輝が“創作意欲”に迫る
「ハプニング」がライブで化学反応を起こす
「私ひとりだけ部活のリーダーでめちゃくちゃ熱い人がいるみたいな感じになったら嫌だなと思って、バンドのみなさんもそれくらいでやってほしくなってしまう」と語るaikoは、あることを考えながらライブに挑むという。 aiko:バンドのみなさんってプロじゃないですか。何でも演奏できるし、完璧だし天才だからステージの上でバンドのみなさんが焦るにはどうしたらいいんだろうっていつも考えています。 新井:ハプニングを起こそうというか。 aiko:そうですね。ハプニングを起こしたあとに、バンドのみなさんがやっている姿を見たらすごく楽しそうだから、そこで化学反応みたいなのが起きて、たとえば1ツアー3回来てくれたお客さんがいたとしても全部違うようなライブにしたいなと思って。だからセットリストもどんどん変えちゃいます。この間、日本武道館で新井さんが観に来てくれたライブも、あの日だけのセットリストなんです。だから私たちも初めてやるセットリストで、ビビりながらやるみたいな感じですね(笑)。 新井:それ、どのタイミングでセットリストを組むんですか? バンドは「この曲もやるかもしれない」と思って練習するんですか? aiko:それもあります。2デイズあったら1日目、2日目でAパターン、Bパターンと大体セットリストが変わるんです。それを決めて、かつアンコールとかでも何曲やるかわからないから、そこは事前に練習をしていただいています。King Gnuのみなさんはリハとかどれくらいの期間入ったりするんですか? 新井:最近はドームとかスタジアムで重たいライブが多かったので、リハもしっかりと入ったんですけど、前は3日くらいでワンマンに行っちゃうこともあったんです。フェスが続いて感覚が残っているままのワンマンだと、そのまま行っちゃうこともありました。King Gnuもちょっとaikoさんと考えが似ているというか、リハーサルでやりきっちゃって、ハプニングがないと脳汁が出る感覚が減るじゃないですか。それをみんな嫌うので、それもあって余白を残してライブに向かっちゃうんですよね。だからMCも決めずに行って、その時々でめちゃくちゃ面白くなかったりもします(笑)。 aiko:なんでこういう方向に行ってしまったんだろうって日もありますよね(笑)。