頭痛に即効。鎮痛作用のあるツボドレナージ(専門家が監修)
重だるい頭痛には、素早い効果が期待できるツボドレナージがおすすめ。鎮痛作用に優れる2つのツボを遠位→近位の順に押して痛みや凝りの原因となる気・血・水の澱みを解消し、ツライ症状に即効アプローチ![監修/柳本真弓]
教えてくれた人
柳本真弓さん(やなもと・まゆみ)/鍼灸あん摩マッサージ指圧師。大学卒業後、東京衛生学園で東洋医学を学び、鍼灸あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得。2007年に鍼灸専門治療院〈目白鍼灸院〉を開院。院長を務める。リンパを流すリンパドレナージセラピストでもある。
鎮痛作用のあるツボドレナージで頭痛をケア
「合谷」は痛みに効く有名なツボ。ことに頭痛など上半身の痛みへの鎮痛作用に優れる。続いて押すのは、患部に近いもみあげ横の「和髎」。いろいろなタイプの頭痛にオールマイティに効く。
1.合谷(ごうこく)を押す
場所:手の甲の親指と人差し指の間にある“水かき”部分に、反対側の親指を第1関節まで乗せて曲げ、やや人差し指側で押して痛みが走る場所。 押し方:親指を押し当て、他の4指を手のひらに当てて挟む。親指で10~12回円を描くようにドレナージ。
2.和髎(わりょう)を押す
場所:もみあげの後ろに指を当てると、血管の拍動を感じるところがある。そこから耳側へズレたところにある窪みで、押すと痛みを感じる場所。 押し方:Vサインを作り人差し指と中指で耳を挟み、10~12回耳を回しながら中指で和髎を押す。
取材・文/井上健二(初出『Tarzan』No.853・2023年3月23日発売)