スタート前1時間の使い方でスコアに差が出る!? マネして損はない上級者の時短準備術とは?
スタート前の練習は不安を取り除くためではない
トーナメントプロはスタート時刻の2~3時間前にはゴルフ場に来ているのをご存じでしょうか。クラブハウスでストレッチを行い、それから天然芝のドライビングレンジとパター&アプローチ練習場でじっくり時間をかけて準備をしています。 【写真】ロフトを立てた構えで失敗する人が多い! これが正しく構えてヘッドを上から見た時の景色です でも、練習環境自体がそこまで整っていない多くの一般営業コースでは、それは不可能というもの。クラブハウスも早く開かないので、上級者でもスタート時刻の1時間前に到着して、時間に余裕があれば軽く練習する程度の人が多いようです。
アマチュアのスタート前練習を観察していると、上級者とそれ以外には、大きな違いを感じることがあります。まずはドライビングレンジからお話ししましょう。 最初は打席に到着した直後の所作。上級者は準備運動や素振りの延長でウオーミングアップを目的にしています。ボール打ち始めても6割ぐらいの出力で軽く打つだけ。飛距離やボールの高さ、つかまり具合にも固執せず、スイングの全体の流れやダフリ・トップのチェックをしておく程度です。 間違っても、曲がりを修正したりスイングを直したりはしません。ナイスショットという「安心」を目的にはしていないということです。むしろ、今日の調子を確認しながら、コースでの対処に頭を巡らせているのです。 初~中級者からすれば「うまいからチェックする必要がないだけ」と思うかもしれません。しかし考え方は逆です。「コースではボールが曲がるもの」「練習どおりのスイングなんてできない」と割り切り、コースとの対峙を想像しながら、その日の自分の調子なりにマネジメントすることをスタート前から頭に入れているのです。 練習する番手も上級者とそれ以外では違います。上級者は普段よく練習している「バロメーター」となるアイアンを中心に、一応ドライバーなどウッドを持ってきています。バロメーターである番手で今日の球筋やミスの傾向を探っているわけです。 対して初~中級者は、不安を取り除くためにドライバーなどのウッド中心の練習をして、大きなトラブル防止を目的にしている人が多い傾向があります。その点も、上級者の練習を見習ってみるのもいいでしょう。